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歴史あるキャティア家が造り出す極上のシャンパーニュ

■シャンパーニュキャティアの歴史

シャンパーニュ地方にはたくさんの有名なメゾンがあり、日本でもよく知られているのが、ドン・ペリニヨンを筆頭に、モエ・エ・シャンドンやヴーヴクリコといったメゾンです。
そんなシャンパーニュ地方において、250年以上にわたってシャンパーニュを作り続けているメゾンが、「シャンパーニュキャティア」です。
1763年、白ワインを作るのに最適な上質のブドウが育つシニー・レ・ロゼ村で家族経営のハウスとして創業したキャティア家が、シャンパーニュの製造に乗り出し、家名を使ったシャンパーニュを販売し始めたのは、1918年のことです。
キャティア家では、シャンパーニュの製造だけでなく、ブドウの栽培も自ら手掛けてきたことから、1951年にはシャンパーニュ地方の中でも、最も歴史あるブドウ栽培区画に認定されています。
さらに、10世紀にクリュニー派修道院によって発見された、歴史的かつ神秘的な区画とされるクロ・デュ・ムーランを所有しているなど、シャンパーニュ地方におけるシャンパーニュづくりの歴史において、キャティア家が果たした功績は非常に大きいのです。

■進化し続けるメゾン

現在、キャティアのシャンパーニュの原料となるブドウは、モンターニュ・ド・ランス地区で栽培されており、シャンパーニュで最も有名な栽培地区になります。
キャティアでは、この地区に1等級のプレミアクリュの畑20ヘクタールを所有しています。
ブドウづくりにおける最上級の畑のランクは特級のグランクリュで、プレミアクリュはその下に位置しますが、キャティアのブドウ栽培の特徴は、農薬を極力使わないという規律に従ってブドウづくりを行っていることです。
農薬は土壌をより良い状態に保つため、最低限必要な量だけしか使っていないことから、良質の土壌環境となり、そこから生まれるブドウは必然的に上質なものとなります。
このブドウを使い、伝統的なマルチヴィンテージの製法でシャンパーニュを作り続けていることが、シャンパーニュキャティアを特別なメゾンにしているのです。

■上質なシャンパーニュを生み出すもう一つの理由

シャンパーニュキャティアのセラーは、シャンパーニュ地方の中でも最も深いところにあるのが特徴です。
地下30メートルにも達し、この地下深くにある直径1キロに及ぶセラーには500万本ものシャンパーニュが眠っています。
このセラーは徐々に拡大されてきたのですが、最も古い箇所は作られてから200年以上にもなります。
拡大されていく過程で、セラーのアーチ型をした天井はルネッサンス調やロマネスク調、さらにはゴシック調といった、時代によって流行った建築スタイルになっており、セラーからして長い歴史を刻んできたメゾンであることを証明しているところが、名門キャティア家と言わしめるところでしょう。

■アルマン・ド・ブリニャックの名を一躍世界に広めたシャンパーニュ

これだけの長い歴史と特徴を持つシャンパーニュキャティアですが、シャンパーニュキャティアの名が世界に知れ渡ったのはごく最近のことです。
2010年、世界中から評論家やソムリエが集まってテイスティングを行い、世界一のシャンパーニュを決める100Best Champagne For 2010において、1,000ものシャンパーニュの中から見事世界一に選ばれたのが、シャンパーニュキャティアの「アルマン・ド・ブリニャック　ブリュット ゴールド」だったのです。
アルマン・ド・ブリニャック ブリュット ゴールドは、見る者を惹きつけずにはおけない美しいラベルが貼られた斬新なメタリックボトルが特徴で、アルマン・ド・ブリニャックのシリーズの中でも最上級を誇るシャンパーニュとなっています。
この受賞によって、アメリカのセレブたちに爆発的な人気を誇るようになりました。
日本ではまだまだ耳慣れないシャンパーニュのブランドであることから、知っている人はかなりのシャンパーニュ通ということになるのでしょうが、これからはドン・ペリニヨンといった有名どころに負けず劣らず、世界中で注目されるシャンパーニュになること必至です。