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家族経営のハウスから世界的に有名なメゾンへ

■創業時は小さな家族経営のハウス

いまやアメリカのセレブたちに大人気で、日本への輸入量も劇的に急増しているのが、「アルマン・ド・ブリニャック」と呼ばれるシャンパーニュです。
フランスのシャンパーニュ地方で作られたシャンパーニュなのですが、なぜこのシャンパーニュが世界中から注目されているのかをご存じでしょうか？
それは2010年、世界で最も優れたシャンパーニュを選ぶ大会において、1,000ものシャンパーニュの中から見事に世界一に輝いたのが、このアルマン・ド・ブリニャックだったからです。
当然のことながら、シャンパーニュ地方のどこのメゾンが作ったのかに注目が集まり、シャンパーニュキャティアが作っていることが分かりました。
シャンパーニュキャティアは、シャンパーニュ地方に数多くあるメゾンの中でも、特に伝統に裏付けされた長い歴史と確かな技術を持つシャンパーニュ・メゾンで、自国フランスを代表する航空会社・エールフランスをはじめ、ドイツのルフトハンザ航空やイギリスのブリティッシュエアウェイズ、アメリカのユナイテッド航空といった航空会社のファーストクラスで提供されるシャンパーニュを作っている、シャンパーニュを代表するメゾンです。
創業時は家族で経営する小さなハウスでしたが、当時からブドウの栽培から醸造に至るまでをすべて行ってきており、250年にわたる歴史の中で確かな技術を培ってきた名門です。

■伝統を大事にしつつも革新的な挑戦も厭わない姿勢

1918年にシャンパーニュの製造と販売に乗り出したキャティア家は、その後も順調にシャンパーニュづくりを続け、1951年には最も歴史のあるブドウ栽培区画の一つに数えられるまでになりました。
歴史的価値とともに神秘的な価値をも併せ持つとされる、クロ・デュ・ムーランを所有していることからも明らかです。
クロ・デュ・ムーランとは、10世紀にクリュニー派修道僧が発見した区画のことで、なぜ神秘的な区画と呼ばれているかといいますと、西暦962年から6世紀もの間、シトー派の修道僧によって管理されていたからです。
こうした栽培区画があるということすら知られていなかったため、発見されたときにはたいへんな驚きとともに、神秘を感じたのも無理はありません。
そんなクロ・デュ・ムーランを所有しているシャンパーニュキャティアが、1,000ものシャンパーニュの中から世界一と評価されるシャンパーニュを造り出したのは、キャティアというメゾンの歴史を紐解けば当然とも言えそうです。

■シャンパーニュづくりは伝統にこだわり、ボトルは革新的に

シャンパーニュキャティアでは、シャンパーニュづくりにおいてシャンパーニュ地方に伝わる伝統的な作り方である、マルチヴィンテージにとことんこだわっています。
マルチヴィンテージとは、複数のリザーブワインをブレンドすることによって作り手の個性を表現する製法で、すべてのキュヴェをマルチヴィンテージで作ることに強いこだわりを持っているのが特徴です。
そんな伝統的な方法で作られたシャンパーニュを、これまでのシャンパーニュのボトルのイメージを根底から覆すメタリックなボトルに詰めました。伝統を重んじながらも非常に革新的な考えも持ち合わせつつシャンパーニュメゾンの運営に取り組んでいるといるでしょう。

■限定品だからこそ手に入れたいアルマン・ド・ブリニャック

アルマン・ド・ブリニャックにはいくつかのラインナップがありますが、「アルマン・ド・ブリニャックマスターズエディション グリーン」は、毎年4月に開催されるマスターズゴルフトーナメント第75回大会を記念し、少量だけ作られた限定シャンパーニュです。
世界最高峰のゴルフトーナメントを記念して作られただけに、そのボトルはグリーンになっています。
ゴルフ好きなら、マスターズ優勝者に贈られるジャケットと同じ色であることに気付くでしょう。
細かなこだわりを持って作られた限定シャンパーニュだけあって、どうしても手に入れたいファンは多いかもしれません。