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アラン蒸溜所のフラッグシップモデル

■アラン蒸溜所を語る上で外せないシングルモルト

アラン シングルモルト10年はアラン蒸溜所の王道とも言えるフラッグシップモデルで、アラン蒸溜所のウイスキーが初めてという方にはまずは試してほしい1本です。
ウイスキーの熟成期間としてはまだ若いと言える10年熟成とは思えないほどの軟らかさと滑らかさが特徴です。
冷却ろ過もカラーリングも行うことなく、自然な状態でボトリングしています。

初心者にも飲みやすく、ストレートでもスッキリと軽やかに飲め、ロックや水割り、ハイボールなど様々な飲み方を楽しめることでしょう。
シトラスフルーツの爽やかな香りと麦芽の香ばしく自然な甘さはシーンを選ばず、ウイスキーファンを魅了してくれるに違いありません。

■フレーバーやテイストの特徴

カラーは秋に実る麦のような黄金色で、とても美しく輝いています。
香りはバニラのような甘やかさと、シトラスやキウィやバナナ、マスクメロンのようなフルーティーさ、そしてココアパウダーのようなほろ苦さも漂います。
テイストはシトラスのような甘酸っぱい香りにシナモンのようなスパイシーさ、シリアルや甘いオーク材のような香ばしさも楽しめることでしょう。
全体的にはオレンジなどのシトラスフルーツとバニラの香りに、蜂蜜やリンゴ、麦芽の自然な甘さの中にピリッとしたペッパーが心地良く弾ける、様々な場面で活躍できるオールラウンダーモルトと言えるかもしれません。
アラン蒸溜所があるアラン島は18世紀には密造酒のブルゴーニュと呼ばれたほどの美酒を製造しており、ウイスキー造りに適した良質な水があることで知られています。
さらに島であることから、潮風を感じる爽やかさと華のあるシトラス感が感じられるフレーバーやテイストに特徴があり、世界の品評会でも高い評価を得ているのです。

■アラン蒸溜所のシングルモルト10年が生まれ変わる

アラン蒸溜所は、かつて50もの蒸溜所があったもののウイスキー造りの歴史と伝統が途絶えてしまったスコットランドの離島であるアラン島で160年ぶりに誕生し蒸溜所です。
1995年6月から操業をスタートさせていますが、極小の2基の蒸溜器しかなく、ゆっくりと時間をかけて丁寧に蒸溜しています。
そのため、一般的な蒸溜所に比べて生産量は50分の1ほどしかありません。
じわじわと世界のウイスキーファンを魅了し、日本でもファンを持つアラン蒸溜所のウイスキーはそのほとんどが数量限定や、わずか数百本の入荷のため、すぐに完売してしまう希少性の高いウイスキーと言えます。
中、アランシングルモルト10年はアラン蒸溜所のフラッグシップモデルと言えるのです。
その代表的なシングルモルトが創業から15年の節目にあたる2010年6月に生まれ変わりました。
新発売となったアランシングルモルト10年は、ファーストフィルのシェリーバットとセカンドフィルのホグスヘッドの原酒を使用した100%シェリー樽熟成のシングルモルトとなっています。
これまでのアランシングルモルト10年と比較すると、フレーバーはスパイス感が抑えられ、舌触りがより滑らかになっており、さらに飲みやすさが高まったと言えるかもしれません。
アランシングルモルト10年のボトルのラベルにはアラン島の風景が描かれており、これまでのボトルにはアラン蒸溜所が位置するロックランザにあるロックランザ城が描かれていました。
新しいボトルのラベルにはスタンディングストーンが描かれ、パッケージもカートンからチューブへと変更されました。
カラーは深みのあるディープゴールドで、香りは蜂蜜やアーモンドのような香ばしい甘さとオレンジや洋ナシのようなフルーティーさ、ミルクチョコレートのような甘さも楽しめます。
テイストも蜂蜜やシトラスフルーツのような爽やかな甘やかさに加えて、かすかにペッパーのようなスパイシーさが感じられ、ナッツのような香ばしさも楽しめることでしょう。