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アラン シングルモルト18年はアラン蒸溜所の歴史が詰まった銘酒

■160年ぶりに復活したアラン蒸溜所で造られた銘酒

アラン シングルモルト18年はアラン蒸溜所で18年の歳月を経て市場に出た銘酒です。
この蒸溜所は1995年にアラン島に唯一造られた蒸溜所ですので、比較的新しいのが特徴です。
新しくできた蒸溜所でこんな銘酒を造ることができないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はアラン島ではこれまで、いくつかの蒸溜所があったのですが、全て経営難になってしまい、蒸溜所でのウイスキーづくりは取り止めになってしまったのでした。
アラン島は昔からウイスキーの生産地として最盛期には大小50の蒸溜所があったのですが、1836年には島の蒸溜所の全てが閉鎖されてしまい、それから160年間ウイスキーの生産はアラン島で行われてはいません。
ちょうどこの時代、アメリカでは禁酒法が制定されたこともあり、密造酒の取り締まりが厳しく行われていた時代です。
禁酒法制定後はアメリカ国内でも醸造所の半数以上がやむなく廃業をするしかありませんでした。
1800年代はアメリカ以外にもスコットランドやイングランドなどでも禁酒運動が行われ、アルコールの代替に紅茶が進められ、紅茶文化が花開いた時代でもありました。
そうした時代背景もあったため、長年続いたアラン島でのウイスキーづくりは一時幕を下ろすことになってしまったのです。

■ウイスキーづくりに適した素晴らしい環境

新鮮な空気と海に囲まれた壮大な自然環境の中で、昔からウイスキーづくりが盛んに行われていたのも頷けます。
160年間ウイスキーづくりがされていなかったのですが、1995年にハロルド・カリー氏がこの場所にアラン蒸溜所をつくることになりました。
当時70歳を超えていたにも関わらず、新しい事業を起こすとは、その行動力にまず驚かされるのではないでしょうか。
最初のスタートは余裕のあるスタートではなく、どちらかというと資金難に苦しみながらも、細々とウイスキーづくりをスタートすることになります。
しかし、それを支えたのは強い志でした。
アラン蒸溜所で造るのは、量産されるウイスキーではなく、特別な希少価値の高いウイスキーづくりを目指していました。

■熟成年数18年の最高の銘酒

アラン シングルモルト18年はシングルモルト愛好者が喉から手が出るほど手に入れたいと思う銘酒です。
フェノール値20ppmのピーテッド麦芽を使用して熟成させたピーテッドタイプのウイスキーですので、褐色の色合いと深みのある香りと味わいがします。
穏やかなピートスモークの香りが漂い、樽の熟成の効果によって甘いレモンクリームや蜂蜜、バニラウエハースのような香りが広がるウイスキーです。
色の見た目は、まるで紅茶のような深みのある上品な色をしており、グラスに注ぐと深みのある茶褐色の色合いに惹き込まれることでしょう。
味は上品な甘みを舌に感じ、ピートやホワイトペッパー、バニラやパイナップルのフルーツの味わい、塩気のあるピートスモークを感じることができます。
口に含むと、味わいが次々変化していきます。
口の中に含むようにしてじっくりとテイスティングされるとよろしいでしょう。

■創業20年を祝う18年熟成のシングルモルト

アラン蒸溜所は1995年に創立されたので、創立当初はまだ世界に知られてはいませんでした。
しかし創立20年経った今では、世界のウイスキーとして銘酒にランクインされるほどになりました。
アラン シングルモルト18年は創立20周年の記念として、蒸溜所の樽の中で18年間じっくりと熟成させたシングルモルトです。
洗練された味わいが特徴のウイスキーですので、ゆっくりと堪能しながら味わいたいものです。
ちなみに世界で9,000本のみ限定発売されていますが、本数に限りがあるので日本で手に入れるのが難しい希少価値の高いウイスキーだと言えます。
シェリーホグスヘッドのみで、ノンピース麦芽を蒸溜したスピリッツを熟成させていますので、18年という長い年月によって深みのある味わいや甘み、コクなども引き出されています。