menu list買取商品 - アラン シングルカスク ボルドーフィニッシュ
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アラン シングルカスク ボルドーフィニッシュの高価買取致します
アラン シングルカスク ボルドーフィニッシュのご紹介
買取参考価格 | 8000円前後
生産国 | イギリス |
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生産者名 | アラン蒸溜所 |
地方 | スコットランド |
地区 | アラン島 |
分類 | シングルモルトスコッチウイスキー |
タイプ | 700ml/59.7度 |
「ボルドーフィニッシュ」は、アランモルトを最後の6ヶ月、ボルドーワインの樽で仕上げの熟成をさせました。
アランモルトの持つシリアルのような甘さと、ボルドーワインのどっしりとしたタンニンが、今までにない味わいを作り出しています。
はじめは豊かでスイートな味わいがありますが、すぐ甘さが収まり、魅力的な黒胡椒のスパイシーさが出てきます。
どんどんドライになり、最後にはタンニンが現れ、フィニッシュはスパイシーでモルティー。
前半と後半で全く別のウィスキーのようになるのが魅力です。
アラン シングルカスク ボルドーフィニッシュの歴史
奇跡の復活・変わるもの変わらないもの
■158年の沈黙を破る
アラン蒸溜所はアラン島にあるロホランザ(ロックランザ)村にあります。
アランのシングルモルトといえば非常に有名ですが、アラン蒸溜所の歴史は想像以上に浅いことに驚くでしょう。
設立は1995年、アラン島のウイスキーの歴史を考えれば、つい最近のことです。
法外な税金のために密造酒の製造が盛んだった時代を経て、島で唯一合法の蒸溜所であったラッグ蒸溜所が閉じたのが1873年ですから、閉ざされていた年月のほうが遥かに長いといえるでしょう。
そんなアラン島にあらためて目をつけたのが、シーグラム社やペルノー社などの名だたる酒造メーカーでマネージャーを務めたハロルド・カリー氏です。
カリー氏は自身のプライベートな蒸溜所を持つため、クラウドファンディングにも似た息子のアイディアを採用し、アラン蒸溜所を設立しました。
醸造に必要となる大量の良水と輸送に適した利便性を持つ土地、そんな理想の場所を探し出したのはもう一人の息子です。
こうしてカリー氏とその優秀な息子たちによる蒸溜所建設が着工したのが1994年、翌年にはカリー氏が夢見た理想の蒸溜所、アラン蒸溜所が完成しました。
驚くべきは、この地に蒸溜所が建設されたのは実に158年ぶりだったという事実です。
カリー氏の歴史的な快挙を祝うため、島の人口の約5倍もの著名人がこの地に駆け付けたと記録されています。
■奇跡の復活から未来へ
アラン島でウイスキーづくりが途絶えてから158年、沈黙を続ける島にゼロから挑戦し、大成功させたのがアラン蒸溜所です。
その後こうした蒸溜所の復活劇は近隣各地に見られますが、その新設ブームの火付け役になったのがロックランザであることは疑いようもありません。
アラン島はクライド湾で最大の島であり、夏でも気温が低く冬も緯度ほど寒さはなく、雨量も安定した醸造に適した環境です。
2000年にはビール醸造所も建設されていますが、アランではその頃から大麦の新たな品種も使用され始め、古くからのアランモルトとはまた異なる新たなブランドを生み出し始めています。
ただ、荒らされることのないアランの美しい自然から湧き出したロッホ・ナ・ダビー(湧水)は、150年以上の昔から変わらず、清らかな流れを湛えています。
■ウイスキー樽の歴史
ここでウイスキーづくりに欠かせないウイスキー樽の歴史について触れておきましょう。
ウイスキーは樽熟成が絶対条件であり、味わいや色味を決めるのも樽の存在あってこそです。
歴史的にはコンテナの代わりに運搬用に使われており、樽自体には2000年ほどの歴史があります。
1700年代前半、イングランド政府が課税のため密造酒の取り締まりを強化したとき、スコットランドでは目を逃れるため蒸溜したウイスキーをシェリー酒の空き樽に詰めて隠していました。
長らく樽に入れておいた蒸溜酒は琥珀色の香しい液体に代わり、これがウイスキーの独特の風味を出すことになったと言われています。
樽がモルトを劇的に変化されることがわかってからは、あえてさまざまな樽でウイスキーを熟成させる手法が生み出されました。
そんな中、芳醇なワイン樽で熟成させることで、ほかにはない深い味わいと色合いを醸し出す手法も開発されるようになったのです。
■ボルドーワインの歴史
それでは次にボルドーワインの樽の歴史について紐解いていきましょう。
ボルドーワインはローマ時代に始まったブドウ栽培から、2000年もの歴史を持ちます。
長年木の樽が使われてきましたが、実は木材で酒樽を作ったことはフランスの素晴らしい発明だったと言われています。
古代ギリシャやローマではテラコッタのアンフォラ(壺)が使われていましたから、確かに画期的な大発明といえるでしょう。
木樽でワインを熟成させると、酸素が入り渋みがマイルドになったり、芳香成分で複雑な香りやタンニンが抽出されたりします。
木の種類によっても味わいや骨格が変わり、内部のロースト具合によっても香りが変わります。
ボルドーの名だたるシャトーは独自に樽職人を抱え、樽づくりからこだわって高級な香りを生み出しているのです。
■ウイスキーとワイン樽の出会い~アラン シングルカスク ボルドーフィニッシュ
アラン シングルカスク ボルドーフィニッシュは、その名の通りアランモルトとボルドーワイン樽の出会いから生まれた豊かなウイスキーです。
アランモルトの熟成の最後の6ヶ月、極上のボルドーワイン樽で熟成のフィニッシュを迎えることで、今までにない複雑で深い味わいが作り出されます。
「前半と後半とではまったく別のウイスキーのようだ」と評されながらも、やはり飲み終わってみれば、それはアラン以外のなにものでもありません。
まさにアラン蒸溜所の昔と今、奇跡の復活の歴史とともに、味わってみてはいかがでしょうか。
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