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希少価値の高いアラン オークニーベア カスクストレングスについて

■希少価値の高いウイスキー

アラン オークニーベア カスクストレングスはとても希少価値の高いウイスキーです。
色はアンバー色で香りは藁を日光で乾燥させた土っぽい香りや、リンゴの砂糖煮、オレンジピールやフレッシュマンゴー、パインなどのフルーツの香りも混じっています。
味は甘みがあり、フレッシュなフルーツの香りが漂うウイスキーです。
このウイスキーはスコットランドにあるアラン島、アラン蒸溜所で造られました。
バーボンバレルという樽でじっくりと長い年月をかけながら熟成させたウイスキーですので、甘みなどの深みも増し、フルーティーな香りと味に仕上がるのでしょう。

■スコッチウイスキーに使用されるバーボンバレルとは

スコッチウイスキーの熟成にバーボンバレルが使われるのには理由があります。
アメリカのケンタッキーではバーボンウイスキーの熟成に使う樽は一度きりの使用しか許可されておらず、法律で定められています。
そのため、一度使用された樽はスコットランドに輸出されて再利用されていきます。
バーボンバレルは容量が少ないため、一度分解した後に大きめの樽に組みなおしていき再利用されていきます。
一度めに造られたモルトウイスキーはファーストフィルと呼ばれており、バーボンの影響が現れるウイスキーになりますが、再利用されるにつれて熟成度も増し、ウイスキー本来の味わいが増していきます。
アラン オークニーベア カスクストレングスはこうしたバーボンバレルを使用して、10年以上熟成させたものですので、ウイスキーにも関わらずフルーティーな香りや土っぽさ、藁の香りやバーボン樽特有のココナッツ、バニラなどの香りが含まれているのです。
ウイスキーなのにフルーツのような甘い熟成された香りがするのは、こうした秘密があるからです。

■原材料のベアは最古の麦品種

アラン オークニーベア カスクストレングスの原料には、スコットランド最古の麦品種であるベア（BERE）が使用されています。
実はこのベアは9世紀にオークニー島を支配していたバイキングがこの島に麦を持ち込んだもので、19世紀までは一般に出回っていました。
品種改良などでその当時のベアは残念ながら手に入れることができなくなってしまいました。

■アラン蒸溜所について

アラン蒸溜所はスコットランドの南西にあるキンタイア半島にある島で、スコットランドの中で最も美しい島の島の1つです。
この場所では元々ウイスキーの生産が行われており、最盛期には大小50の蒸溜所が創業されており、1836年に閉鎖されたという歴史があります。
しかし1995年にウイスキー業界に長年携わってきたハロルド・カリーという人物が自分の蒸溜所を持ちたいという思いで、この場所に目を付けて設立された蒸溜所です。
キンタイア島は夏のリゾート地として有名な場所で王族も利用していたことから、ロイヤルアイランドと呼ばれています。
美しい自然環境の中で造られるスコッチウイスキーは、豊かな自然環境も手伝い濃厚な深みと甘い香りと味わいのあるウイスキーに育ててくれるのかもしれません。

■特別に最古の麦品種を使って生産されました

アラン蒸溜所ではAgronomy Institute of Orkney Collegeの協力を受けてベアを使用したウイスキーを2004年度に期間限定で行われることになりました。
マッシング作業では糖度が上がらない、露が作業では目詰まりするなどの刃プリンぐなどがありましたが、蒸溜速度を極限まで落とし、ミドルカットの幅も狭めることによって、予定していた生産量の半分程度となりましたが、仕上がったウイスキーは最高レベルのものになりました。
こうして特別に造られたのが、蒸溜2004年もの、瓶詰2014年度、アルコール度数56.2%のスングルモルトスコッチウイスキー、アラン オークニーベア カスクストレングスです。
非常に希少価値の高いウイスキーで、カスクストレングスでボトルディングされた限定品です。
世界では4890本、日本への入荷はわずか480本ですので、もし手に入れることができたら、最古の麦の味はどんなものだったのか、9世紀の時代にタイムスリップした気分になって、飲まれてみてはいかがでしょうか。