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芳醇な香りやテイストが楽しめる珠玉のプレミアムカスク

■芳醇な香りやテイストが楽しめる厳選ウイスキー

アラン1996 スーパープレミアムカスク シェリーパンチョンは2017年11月に発売された20年熟成の特別なウイスキーです。
スーパープレミアムカスクはアラン蒸溜所のマネージャーが18年以上熟成した樽の中から、品質に優れたシングルカスクだけを選び抜いた特別なシリーズで、今回のボトルはシェリーパンチョンの20年熟成樽の中から厳選されています。
シェリーバンチョンらしさと長期熟成による輝きのあるアンバーカラーが特徴で、グラスに注いだ時の美しさも格別です。
香りは樽特有のシェリーやトフィーキャンディのような甘やかさ、淹れたてのモカコーヒーのような柔らかい香ばしさが楽しめます。
遅れてサルタナレーズンやドライパパイヤなどの甘酸っぱいフルーティーな香りも楽しめ、食後や就寝前などの優雅な時間のお伴には最適かもしれません。
味わいはシェリーに漬け込んだレーズンのような芳醇さに加えて、海の中の島にあるアラン蒸溜所特有の潮風をイメージさせる塩キャラメルのようなテイストも楽しめます。
さらにブラックペッパーやシナモン、ナツメグといったスパイシーさも加わって、酸味や甘み、塩辛さが重なり合いながら口いっぱいに広がるのです。
アルコール度数は54.2 %とパンチもありながら、長期熟成ならではの飲みやすさが魅力です。
フィニッシュにはマーマレードやトフィーような優雅な甘みが続くため、リラックスしたい時の1杯にもおすすめと言えるでしょう。

■アラン蒸溜所の歴史

アラン蒸溜所はスコットランド南西部にあるクライド湾に浮かぶ島で、その昔は高品質で味のよい密造ウイスキー造りで栄華を極めました。
取り締まりが厳しくなりウイスキー造りが途絶えてから、160年の歳月が過ぎたところに新しく開設されたのがアラン蒸溜所でした。
創業者はハロルド・カリーという人物でイギリスやフランスの大手酒造メーカーでマネージャーや社長を歴任してきた人物です。
70歳を迎え人生の最期を自分の理想とするウイスキー造りに捧げたいと、古くからウイスキー造りの歴史を持ち、良質な水と熟成に適した環境を持つアラン島を選んだのです。
ハロルド・ハリー氏やその息子たちは主に蒸溜所の経営や資金調達などに従事し、ウイスキー造りにはスコットランドで名だたる人物を招聘してきました。
2003年にスコットランド最古の蒸溜所の1つであるスプリングバンクから移籍してマネージングディレクターに就任したユアン・ミッチェル氏や、2007年にアイラ島のボウモア蒸溜所から移籍したマスターディスティラーのジェームズ・マクタガート氏などが名を連ねています。

■ジェームズ・マクタガート氏による改革

有名なボウモア蒸溜所で30年の経験を持ち、蒸溜所長まで務めたジェームズ・マクタガート氏がアラン蒸溜所にやってきた時は、創業後の財政的な苦難の時期があった影響もあり、樽戦略が未完成な上、設備も限られていました。
古い貯蔵庫が2棟とスチルが2基、ウォッシュバックが4槽しかない状態でしたが、アラン蒸溜所はジェームズ・マクタガート氏の希望に従って設備投資や改修をサポートに協力を惜しまず、戦略も充実させることができたといいます。
現在ではアラン蒸溜所の設備は10年前の約2倍まで拡張され、新しいブレンディングルームや世界から訪れるウイスキー愛好者をもてなすVIPラウンジまで完備されているのです。
彼が必要だと考えた投資には惜しみなく資金調達やサポートをするというアラン蒸溜所の経営陣のおかげとジェームズ・マクタガート氏も感謝の意を述べています。
何より、新しい蒸溜所でウイスキー造りへの新たなチャレンジができる環境を与えてくれたことにも感謝をしているのです。
ジェームズ・マクタガート氏は2017年10月にマスターディスティラー就任10周年を迎えたこともあり、アラン1996 スーパープレミアムカスク シェリーパンチョンをはじめ、次々に特別ボトルが発売に至っています。