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限られた場所でしか入手できないシングルモルトウイスキー

■通販サイト限定のシングルモルトが購入できる
キリン富士御殿場蒸留所 ブレンダーズチョイス シングルモルトは、キリンの公式通販サイト「DRINX」限定で発売されている限定商品で、通販サイトから購入することができるシングルモルトウイスキーとなっています。
アルコール度数が46度あり、原酒を加水した形で仕上げていますが、原酒の味わいをそのまま楽しめるよう粗ろ過のみとなっているのが特徴です。
明るい琥珀色をしたシングルモルトウイスキーは、口に含むとメロンの果実を思わせる甘い香りが漂います。
続いてレモンの酸っぱい香りとやウエハースやバニラクリームの甘い香りが現れ、最後にはグレープフルーツのような苦みが後味として残ります。
ノンピートモルト原酒を主体としているキリン富士御殿場蒸留所 ブレンダーズチョイス シングルモルトは濃密な香りが楽しめるのも魅力で、この場合はストレートで飲むのがおすすめです。
ウイスキー特有のピートもほのかに香る仕上がりとなっていますので、ウイスキー初心者にも美味しくいただけます。
いきなりストレートはハードルが高いと言うなら、はちみつのような甘い香りとピートのスモーキーな香り、そしてモルトの甘さを感じられるロックが最適です。

■奥の深いウイスキーの世界がわかる場所
キリンディスティラリー富士御殿場蒸留所は静岡県にあり、1973年にキリンシーグラム社によって設立されました。
キリンシーグラム社は麒麟麦酒社、シーバスブラザーズ社及びJEシーグラム社の3社が合同出資という形で作った会社で、低価格でありながら美味しいウイスキーを造ってきたことで知られています。
設立後には数々の銘柄を輩出し、中でもロバートブラウンやエンブレム、ボストンクラブなどが有名です。
2001年1月、麒麟麦酒社とキリンシーグラム社は営業部門を統合し、2002年7月には合弁会社であったペルノ・リカール（旧・シーグラム/シーバスブラザーズ）との関係を解消したことで、キリンシーグラム社はキリンが100%出資することとなりました。
この機会にキリンディスティラリー株式会社と社名を変更し、2005年9月には代表作の富士山麓 樽熟50°と富士山麓 シングルモルト18年を発売するに至ります。
さらに2007年には会社分割によりキリンホールディングスの傘下に入り、キリンディスティラリー富士御殿場蒸留所が製造を引き継いでいます。
キリンディスティラリー富士御殿場蒸留所ではウイスキーのこだわり製法を体感することができ、ウイスキーのうまさが体感できる「富士山麓うまさの秘密体感ツアー」が訪れた人に人気となっています。
銅製のポットスチルに実際に触れることができたり、こだわりの富士山麓シグニチャーブレンドの試飲もできたりするのも人気の秘密です。
富士御殿場蒸留所で造られるこだわりのウイスキーの美味しさと魅力がいっぱい詰まった体感ツアーですので、ウイスキー初心者は一度参加してみることをおすすめします。

■2種類の原酒を造る世界でも珍しい蒸留所
富士の麓に建つ富士山麓御殿場蒸留所では、モルトとグレーンの2つの原酒を造っている世界でも珍しい蒸留所です。
美味しいウイスキーを造るには何より環境が重要で、御殿場蒸留所はまさにウイスキー造りに最適な条件が揃っている場所となっています。
富士山麓から湧き出る伏流水は富士山の雪解け水が溶岩の間を通り抜け、地下の水脈を通って天然の湧水となって還ってきます。
この富士の伏流水は数十年もかけて自然の力によってろ過されたもので、富士御殿場で製造されるウイスキーに澄んだ味わいをもたらしてくれます。
また気候の点でも恵まれている御殿場は海抜620mのところにあるため、年間の平均気温は13℃とウイスキーにとって大変理想的な環境となっています。
雄大な自然の中、深い森で浄化された清らかな空気の中で静かにゆっくりと原酒の熟成は進みます。
そして美味しいウイスキーとなる日まで、富士の麓に広がる森の中で静かな眠りに就いています。