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ユニークなボトルが魅力的・カミュブックシリーズナポレオングリーン

■世界的コニャックブランドのカミュとは

カミュは、世界5大コニャックメーカーのブランドです。
1863年にコニャック地方で3番目に良いぶどうが採れると言われているボルドリー地区で創業されました。
創業当初から現在に至るまでずっと変わらずに、唯一家族経営を続けられているのが大きな特徴で、古くからの伝統を守り続けながらも革新的な商品を生み出されることでオリジナルのボトルを提供されています。
20世紀の初めにはロシア皇帝に愛飲され、第二次世界大戦後には旧ソ連へ、そして1950年から1960年代にはヨーロッパ全土へ輸出され、世界のコニャックブランドへと成長を遂げているのです。
自社のぶどう園をボルドリー地区に構えており、原酒を中心として優良な5地区のコニャックを吟味しブレンドして製造されています。
カミュにはボルドリー地区で生産されたぶどうだけを贅沢に使用したボルドリーシリーズ、レ島で生産されたイルドレシリーズなどがあります。
カミュのコニャックは、ほとんどがボルドリーの古酒が隠し味として使用されていることから、繊細かつまろやかな厚みが再現され、スミレ、シナモン、バニラなどの芳しい香り、強い甘みとまろやかな味わいが魅力となっており、日本人の好みにも合うコニャックとして世界のみならず日本でも親しまれてきました。
ロンドン国際ワイン＆スピリッツコンペティションにて複数回金賞を受賞されるなど世界で大きな評価も得ています。

■カミュの代表的シリーズ・ブックシリーズ

カミュにはユニークなボトルで有名です。
大衆向けに販売されていた通常のボトルもありますが、ゴルフボールの形をしたもの、樽型をしたものなど、本の形をしたものなどがあります。
その中でも世界的にファンの多いブックシリーズはデザイン性が高く、空ボトルのコレクターがいるほど非常に人気の高いボトルです。
ブックシリーズは、その名の通り本の形になっており、ゴッホの「ひまわり」やモネの「ウーマン・イン・ザ・ガーデン」、ゴーギャンの「タヒチの女たち」などといった名画をはじめとして、コロンブスのアメリカ大陸発見、自由の女神、中国のパンダ、そしてナポレオンに至るまでバラエティーに富んだデザインが描かれています。
また、ボトル本体はフランスのリモージュ焼きの陶器製で、コニャックはナポレオンクラスのコニャックが入っています。

■ナポレオンのブランデーは銘柄ではない

ナポレオンは、ブランデーの格付けを行ううえでの等級を表す名称になります。
熟成期間によりブランデーの等級の名前は変わっており、熟成度合いによってランク付けされているのです。
ランクには3年から4年程度熟成させた1つ星から、20年から30年じっくり熟成させたVSOPなどといったものがあります。
ナポレオンはおよそ12年から15年の熟成を経過し出荷された商品です。
特にブランデーの中でも44年から45年熟成させたXOクラスや70年も熟成させたエクストラと並んでナポレオンは最上級ランクと言われており、味や風味、香りは上質なものになります。
ナポレオンクラスのブランデーといえば、ヘネシーナポレオンも有名ですが、同じく今回ご紹介しているカミュナポレオンも非常に有名なブランデーです。
ヘネシーというと、コクが深く、キレのある味わいから上級者向けの銘柄として有名ですが、カミュナポレオンはとにかく深いコクがあり、まろやかな口当たりが評判高いブランデーとして親しまれています。

■カミュブックシリーズナポレオングリーン

カミュブックシリーズの中でも代表的となっているのがこのナポレオンですが、ナポレオンには、グリーンのほかに、ブルー、ブラック、レッド、ゴールド、シルバーなどといった商品が販売されています。
色によって市場価格、買取価格が異なり、グリーンはこの中でもよく出回っている定番とも言えるボトルとなっているため、市場価値は少し低めになります。