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創業者から連綿と続き現在で5代目となるカミュ

■家族経営のコニャックメゾンの歴史
1863年、創業者のジャン・バディスト・カミュの共同体設立から、家族経営のメゾンとしてカミュ・ラ・グランド・マルクとなったカミュは、創業者のジャン・バディスト・カミュの二人の息子が優れた功績を残したことから、そのまた息子たちへとカミュの伝統が引き継がれていき、現在は5代目がカミュのブランドを守っています。
155年の長きにわたってコニャックを造り続け、さらにはコニャックの5大ブランドとしては、大手コニャックハウスを向こうに回し、ただ一つの家族経営のコニャック・メゾンとして続いてきたところが、カミュの最大の特徴です。
そのため、むしろそんなコニャックこそ味わってみたいというカミュファンは、世界中にたくさん存在していると言えるでしょう。

■5代目当主はどんな人物なのか
1863年の創業者、ジャン・バディスト・カミュから数えて5代目にあたるのが、1971年生まれのシリル・カミュです。
シリルはアメリカのバブソン大学で経営学の学位を取得したことから、1994年、まずは上海においてカミュの貿易関係部長に就任します。
1998年にはコニャックに戻り、お次はマーケティング部長を務めます。
現代社会ではおなじみとなった部長という肩書きや、マーケティング事業へ携わるといったところから、カミュも時代の流れによって大きく変わってきたと感じるところです。
これらの経験を経て、シリル・カミュが正式にカミュの5代目当主となったのは、2004年のことでした。
カミュ エレガンスと呼ばれる新しいシリーズを開発したのがシリルで、洗練されたボトルにVSOPのコニャックが詰められており、カミュの定番であるVSOPに新しい風を吹き込んだと言えます。
フルーティーで軽やかな飲み口なことから、初心者にも気軽に楽しめるカミュとなっているのが特徴で、5代目を継いだシリルとしては、より多くの人に気軽にカミュのコニャックを飲んで、その味の良さを知ってもらうべく開発したシリーズと言えそうです。

■5大ブランドの中でも最高級と言われる高品質
昨今、様々なコンペティションが開催されるようになり、カミュもこれまでにイギリスはロンドンで行われている、ロンドン国際ワイン・スピリッツ コンペティションに3度にわたって参加しています。
コニャックを含めてブランデーはスピリッツの部に入りますが、3度全てで金賞を受賞しており、世界最高のコニャックと称されるようになりました。
5代目が守るカミュは、これまで受け継いできた伝統を守り、重んじながらも、新しい顧客開拓も課題です。
2015年以降、アメリカでコニャックブームが巻き起こり、現在も続いています。
しかも好んで飲んでいるのは若い世代と言いますから、5代目当主のシリル・カミュがまだ47歳ということを考えると、カミュがさらに発展するチャンスと言えます。
実際、シリル・カミュが開発を手掛けた、コニャック地方最南端にあるレ島で作られるブドウを使って、現地で熟成まで行ったコニャック、イル・ド・レは、スミレの香りのコニャックというカミュのイメージを覆す、潮の香とソルティな味わいが残る、新しいカミュのコニャックです。
これまでの伝統を重んじながらも、新しいカミュのコニャック造りができる感性を備えた5代目の活躍が、新たなカミュの歴史を刻んでいくことでしょう。

■遺産という名のカミュのコニャック
レガシーは日本語にすると遺産と訳されることがほとんどですが、カミュ ファミリー レガシーは、5世代にわたって守りぬかれてきた伝統という遺産から生まれたコニャックと言えます。
1863年から始まり、その後、5世代にわたって引き継がれていく中で蓄えられ、記録され続けたカミュだけの専門知識に基づくコニャックの製造方法にのっとって造られたコニャックであるのが最大の特徴です。
伝統を守り、忍耐強さの厳守がカミュファミリーにとって重要だったことを考えると、レガシーの名にふさわしいカミュの遺産が詰まった逸品と言えます。