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5大ブランドの一つとして知られるカミュとは

■コニャックの5大ブランドの一つ
コニャック地方で造られる高級品質のブランデーのことを、コニャックと呼んでいます。
ブランデーであることは間違いないのですが、ブランデー発祥の地であるアルマニャック地方とは蒸留方法が異なったことで、品質において上をいく高級ブランデーが多く出てきたことにより、コニャック地方で生まれた高品質のブランデーのことをコニャックと呼んで、他のブランデーと一線を画すようにしました。
そんなコニャック地方には、5大コニャックブランドと呼ばれる5つのメーカーがあり、それぞれに長い歴史を持っています。
ヘネシーやレミーマルタンなどが思い浮かびますが、カミュという名を聞いたことがある人も多いでしょう。
カミュとはどんなコニャックを造るメーカーなのか、その歴史をひも解くことでコニャックにも関心が湧きそうです。

■創業者はワイングロワー
ブランデーの造り手には、最初はワイン造りに携わっていたという人が多く見られます。
カミュの創業者であるジャン・バティスト・カミュも、ワイングロワーと呼ばれるブドウ栽培とワイン製造業に携わる人でした。
ワインを造る業者のことをワイングロワー、あるいはワイナリー経営者などと言うように、コニャックを造る会社のことをコニャック・ハウスと言いますが、ジャン・バティスト・カミュはこのコニャック・ハウスを作るために、まずはコニャックの蒸留と販売を手掛けていきます。

■先見の明があった創業者
ジャン・バティスト・カミュは、コニャックの蒸留と販売をするにつれて、コニャックにはワインにはない熟成期間が必要であり、これがもっとも重要であることを痛感したのでしょう、熟成コニャックを常に供給し続けるには自分だけが奮闘してもダメだと考えたのです。
さらに、常に高水準のコニャックだけを供給するためには、同じ水準のコニャックを造る業者と連携することが不可欠だとも考えました。
こうした判断の元創設されたのがラ・グランド・マルクで、今から155年前の1863年のことです。
洋酒メーカーの多くが、創業者の名前を取って社名を付けていますが、最初に共同体を設立したことによって、創業当初からジャン・バディスト・カミュの名を取ってカミュと言っていたわけではないのは、歴史を振り返ることでわかる意外な事実と言えます。

■その後はカミュ一族へ
共同体を設立したジャン・バディスト・カミュが、何を持ってそう考えたかは定かではありませんが、カミュ一族がブドウからグラスまでの全てのプロセスを統括、コントロールしなければならないという考え方へと変えていきます。
そのため、共同体のパートナーが持つ共有権を買い取り、カミュ・ラ・グランド・マルクを新たに創設したのです。
これによって、世界的にその名を知られるコニャック・メゾンとして、本格的にカミュの歴史が始まります。
メゾンとはフランス語で家という意味で、大手コニャックブランドの中では唯一、現在も家族経営をしているところがカミュの特徴です。
最初は共同体を設立したジャン・バディスト・カミュでしたが、家族で経営するメゾンに変えたことで、世界的に知られるコニャックブランドの地位を確立していったことは、カミュの歴史を語る上で欠かせないターニングポイントだったと言えます。

■カミュならではの豪華な創業記念コニャック
カミュ ジュビリー バカラは、カミュの創業50周年を記念して発売されただけあって、特別感満載のコニャックとなっています。
容器はあの世界的なクリスタルガラスブランドであるバカラ社製で、カミュの中ではほとんど見かけないデキャンタですが、さすがバカラ社製とあって素晴らしく美しいボトルです。
さらに、このボトルに詰められたのはXOクラス以上の最高品質コニャックで、しかも古酒であることから、味わいはもちろん、見た目も液体の宝石と言われる美しさです。
飲むのがもったいない逸品ですが、飲み終えた後もバカラのクリスタルが素敵なインテリアになるレアなコニャックです。