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155年の歴史の中で5代目が守り続けるカミュの伝統

■5大コニャックの一つは5代目が守るカミュ
創業者であるジャン・バディスト・カミュから、2代目を引き継いだのが二人の息子、エドモンとガストンでした。
3代目はガストンの息子のミシェルが引き継ぎ、4代目はミシェルの息子であるジャン・ポール・カミュが父を支えるべく、1977年からカミュの事業に携わります。
ジャン・ポール・カミュはマスター・ブレンダーとしてカミュの事業に関わったことから、カミュのおいしさを造り出す職人という才能に長けていた、製造面における逸材だったと言えるでしょう。

■ブレンダーとは
ブレンダーの仕事は大きく分けると3つあり、一つはすでに製品となったものの品質を常に維持し、安定したものにするという仕事です。
お酒というのは原料によって味が左右される難しい品ですが、ブレンダーにはどんな状況にあっても同じ品質を保つことが求められます。
さらに、樽に入って熟成している原酒を使って、新しい製品を生み出すことです。
原酒の熟成期間や、材料、品質など全てが異なるため、いかに組み合わせることがおいしいお酒になるかの見極めがより早く、確かにできるかどうかでブレンダーとしての力量が試されます。
3つ目は、将来のための原酒造りとその管理です。
原酒の状態の管理はもちろん、どのくらいの在庫を持つかの管理も必要です。
こうしたブレンダーの仕事は責任重大ですが、ブレンダーたちを総括する立場のマスター・ブレンダーを担ったのが4代目のジャン・ポール・カミュだったと考えると、ここからカミュのコニャックの味わいはさらに上質なものとなっていったと推測できます。

■ジャン・ポール・カミュの多彩な活躍でカミュの進化は続く
ジャン・ポール・カミュは、古くからカミュが拠点を置いていたボルドリーと呼ばれる栽培地域を中心に、新たにクリュと呼ばれるブドウ栽培のための畑を買い入れます。
このボルドリー地区で栽培されたブドウからは、エレガントなスミレの香りがするオードヴィが出来上がるのが特徴です。
そのため、カミュのコニャックは、ボルドリー産のブドウをメインとして造られています。
スミレの香りがかぐわしいコニャックという、カミュだけが持つ特徴を造るのに大いにその力を発揮したのが、マスター・ブレンダーのジャン・ポール・カミュだったと言えます。
さらに蒸留所と貯蔵施設を新設するなど、高品質のカミュを造ることに、より重点を置いた4代目当主でした。
一方でDFSギャラリアとの世界独占販売契約に成功し、カミュの利益は年間1億ドルを突破します。
1980年代、世界でもっとも多く売れたコニャックがカミュのナポレオンであり、日本においてはもっとも人気のあるコニャックとして、広く知れわたったことを考えると、ただのマスター・ブレンダーではなかったのが、4代目のすごいところです。

■カミュの全てが詰まっていると言っても過言ではないコニャック
カミュ トラディション バカラは、その名前からも簡単に推測ができるように、フランスが誇る高級クリスタルガラスブランドであるバカラ社製が、カミュのために特別に作ったボトルに入っているのが特徴です。
数多くの銘酒を造り出してきたカミュですが、カミュ トラディション バカラはその中でも最高級品に位置付けられています。
創業者から数えて、現在5代目の当主が守っているカミュには、カミュ一族が築き上げてきたその歴史の中で、代々大切に受け継いできた上質かつ最古の原酒があります。
これらの特別な原酒を高度な技術によってベストなブレンドに仕上げた、まさにカミュ史上、最高傑作と言っていいコニャックが、カミュ トラディション バカラなのです。
トラディションとは伝統という意味ですが、コニャックを造るにあたってメゾンという形態を選んだカミュは、家族経営のメゾンならではの良さと苦労の両方を数多く経験してはそれをプラスにして成長してきたことが、今日のステイタスあふれるブランドからわかります。
そんなカミュの歴史と伝統が詰まったカミュトラディションバカラは、できるものならぜひ味わってみたいコニャックです。