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14,000本限定希少ボトル・コクがありなめらかで上品なカリラ25年シングルモルト

■カリラが造られるカリラ蒸溜所について

カリラは、アイラ島に位置するカリラ蒸溜所で製造されているシングルモルトウイスキーです。
カリラ蒸溜所は1846年に、ヘクター・ヘンダーソン氏によって設立されました。
このカリラは、ゲール語で「Caol<海峡>」「Ila<アイラ>」でアイラ海峡を意味しており、アイラ島とジュラ島の間の海峡に面して建てられており、自然豊かな環境が整ったエリアです。
カリラはアイラ島の中でも年間660万Lと最大のウイスキー生産量を誇っていますが、生産量が多いわりにかつては知名度の低い存在でした。
かつてのカリラ蒸溜所は製造した原酒をブレンデッド用のキーモルトとして提供していたためです。
このうち世界的にもよく知られているのが世界200ヶ国以上で愛されるジョニーウォーカーです。
ジョニーウォーカーのスモーキーな味を生み出しているのがまさにこのカリラのブレンデッドの原酒です。
カリラ蒸溜所は1974年に建て替えされていますが、独自の品質を守るため、オリジナルの設計図をもとにして6つのポットスチルが再現されています。
2002年にはヒドゥンモルトシリーズのカリラ12年、18年、カスクストレングスが発売され、大きな評価を受けることになりシングルモルトウイスキーとしての地位も見出します。

■カリラ蒸溜所の製法

カリラ蒸溜所で使用される麦芽は、ラガヴーリンと同様のポートエレンで収穫されたものだけを使用しているという特徴があります。
また、蒸溜所の近くにあるナムバン湖からの湧水を仕込みに使っており、ピート層でろ過された水であることから水そのものにピート感を含んでいる点はカリラの味にも活かされています。
浸水した麦芽は木製の8基のウォッシュバックで発酵させており、1基あたりおよそ54,000Lの発酵を実施することができるのです。
この発酵の過程にはおよそ55時間もの時間をかけており、アルコール度数8％のウォッシュをこの時点で造り出します。
次に蒸溜は、3基のストレートヘッド型ウォッシュスチルと3基のスピリッツスチルを使って行われていくのです。
カリラは樽で熟成している間に、ピート香の独特な風味が軽めになって、ピリッとしたスパイシーな味わいと変わります。
そのため、カリラは長期熟成した樽は、一般的なアイラモルトと異なり、ピート香が軽めでフルーティーでシトラスな味になるのが特徴となっているのです。
また、カリラでは冷却水に使用する水にあえて海水を使用していますが、これは世界各国の蒸溜所の中でもカリラ唯一と言われています。
このほかに類を見ないカリラ独自のこだわりの製法こそが、オリジナルの味わいを生み出している秘訣といえるでしょう。

■カリラ25年シングルモルト

カリラ25年シングルモルトは2010年9月に14,000本限定でリリースされ、25年以上もの間長期熟成された希少なボトルです。
世界最大の売り上げを誇るジョニーウォーカーのモルト原酒に使われているために、シングルモルトウイスキーとして使われるのは全体のわずか5％にしか及びません。
流通が少なく非常に希少価値の高い一本となっています。
カリラ18年に比べるとやや濃いゴールドが印象的です。
スモーキーでありながら、炭で焦がしたようなブラウンシュガーのような味わいとスパイシーな香りが漂います。
甘みがありフルーティーな味わいが漂います。
エレガントなピート感もあり、深みあるオークの余韻、潮の香りを楽しむことができる、上品でコクと深みある味わいのバランスが優れたボトルです。
加水すると甘みが増してスモーキーな余韻がより長く続くのが特徴です。
スコッチウイスキーの中でも島物と言われるアイラ島やスカイ島などの長期熟成されたシングルモルトは、非常に高額で販売されていることが多いのですが、25年という長期熟成ものでありながらもカリラ25年シングルモルトは、比較的低価格で購入できる商品として人気になっています。