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ユニークなボトルの形が人気のシリーズからリリースされたカリラ

■選び抜かれた樽をヴァッティングして生まれた銘酒

「カリラ エレメンツ・オブ・アイラ CI8」は2008年に「エリクサーディスティラーズ」からリリースされ、話題を集めた「エレメンツ・オブ・アイラ」シリーズのカリラです。
「エリクサーディスティラーズ」は「スペシャリティードリンクス社」がウイスキー・エクスチェンジ（小売部門）のボトラーズとして設立したもので、現在ロンドンに拠点を置いてウイスキー専門のインディペンデント・ボトラーとして希少価値の高い商品をリリースしています。
「カリラ エレメンツ・オブ・アイラ CI8」は薬瓶のような形をしたボトルに詰められており、その独特な雰囲気に魅了されるアイラモルト・ファンが少なくありません。
ボトラーのエリクサーディスティラーズでは「カリラ エレメンツ・オブ・アイラ CI8」を一言で表した場合、「スモーキーバタードポップコーン」だということです。
ボトラーの言うように、少しの塩味とほどよいスモーキーさ、ほんのりと香る柑橘系の香味は、くどさを感じさせない甘みのある仕上がりとなっています。
もともと「エレメンツ・オブ・アイラ」はバッチごとに蒸溜所から選び抜いた5から20程度の樽をヴァッティングしてボトリングするというシリーズで、「エリクサーディスティラーズ」のウイスキー・エクスチェンジで代表を務めるスキンダー・シン氏がセレクトしていることでも有名です。
ボトルのデザインは医学研究所などが使用する薬瓶からインスピレーションを得たものとなっており、カリラ蒸溜所のイニシャルとバッチナンバーがラベルにシンボリックに描かれています。
まるで元素記号のようなデザインラベルと独特な形状のボトルのため、中に詰めっているのがウイスキーとは思えないほどです。
しかしアイラシングルモルト・スコッチ・ウイスキーとしっかり書かれており、アルコール度数も高めの55.2%であることから、アイラモルトファンはもちろん、ウイスキー通にもぜひ飲んでいただきたい銘酒といえます。

■ボトラーが伝えるアイラモルト・ウイスキーの魅力とは

「カリラ エレメンツ・オブ・アイラ CI8」をリリースするエリクサー・ディスティラーズは、スキンダー＆ラジ・シン兄弟によって設立されたボトラーです。
エリクサー・ディスティラーズはボトラーとしてアイラモルト・ウイスキーの要素として「アイラ島ならではの薬効」と「アイラならではのスモーキーさ」であると表現しています。
この2つに焦点を合わせることで、まさに「特別なアイラモルト・ウイスキー」ができ上がるのです。
エリクサー・ディスティラーズではそのほかにもアイラモルトならではの魅力を損なわないよう、冷却ろ過を行わない製法でヴァッティングしてボトリングしています。
加水や色を付け足すことも一切行っていない製法は、アイラ島の本物で最高のウイスキーを現代的スタイルで提供するという考えによるものです。
オフィシャルとは一味違った魅力を追求し続けるエリクサー・ディスティラーズの「カリラ エレメンツ・オブ・アイラ CI8」と、「カリラ エレメンツ・オブ・アイラ CI8」を含む「エレメンツ・オブ・アイラ」シリーズから今後も目が離せません。

■新しいアイラモルトの魅力が発見できる一本

エリクサー・ディスティラーズでは「カリラ エレメンツ・オブ・アイラ CI8」のことを「スモーキーバタードポップコーン」と称していますが、確かにアイラモルト・ウイスキーの個性である強烈なピート香とヨード臭、海から吹きつける強い潮風による塩気は少ない仕上がりになっています。
どちらかといえばカスタードを思わせるようなクリーミーさを備え、レモンやライムなどのフレッシュなアロマとフレーバーが心地よい余韻を漂わせているのが特徴です。
これまでのアイラモルト・ウイスキーの観念を覆す一本として、ぜひゆったりとした気分で堪能したいときにおすすめのウイスキーです。