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キャンベルタウンロッホとバーカリラ向けにゴードン＆マクファイル社が手掛けた逸品

■2つの人気バーのためにボトリングされた銘酒

「カリラ 10年 2004 キャンベルタウンロッホ＆バーカリラ」は、モルトバーの「キャンベルタウンロッホ」と老舗の隠れ家的バー「バーカリラ」に向けてボトリングされたウイスキーです。
有楽町にある「キャンベルタウンロッホ」はモルトバーとして知られており、渋谷にある「バーカリラ」はバーの名前に「カリラ」を冠しているだけあって「カリラ」に精通したバーテンダーがいることでも有名です。
そんな2つのバーのために「カリラ 10年 2004 キャンベルタウンロッホ＆バーカリラ」をボトリングしたのがゴードン＆マクファイル社で、同社が誇るリザーブラベルボトルとなっています。
「カリラ 10年 2004 キャンベルタウンロッホ＆バーカリラ」の魅力は、オレンジとバニラの香りにバーボンカスクの特徴であるココナッツやクリームなどがしっかりと表現されている点です。
またスモーキーさの強いピートとバーボンカスクならではのオーク感も味わえる、大変奥の深いリッチな味わいに仕上がっています。
濃厚でパワフルな口当たりと噛み応えを感じさせる麦の旨味、そしてオレンジマーマレードやハチミツのコクのある甘さが楽しめる、まさに絶品と呼ぶにふさわしいおいしさです。
余韻は深く、そして長く続く「カリラ 10年 2004 キャンベルタウンロッホ＆バーカリラ」なら、極上のひと時が過ごせることは間違いありません。

■10年熟成とは思えない完熟感

「カリラ 10年 2004 キャンベルタウンロッホ＆バーカリラ」はスコットランド・アイラ島にあるカリラ蒸溜所にて2004年に蒸溜されたウイスキーで、アルコール度数は少々高めの57.9度となっています。
熟成用のカスク（樽）にはファーストフィル・バーボンバレルを使用し、2015年にゴードン＆マクファイル社が総本数217本という少量でボトリングしました。
発売本数が非常に少ない限定品だったことから、「カリラ 10年 2004 キャンベルタウンロッホ＆バーカリラ」は入手するのが大変困難な貴重銘柄でもあります。
「カリラ 10年 2004 キャンベルタウンロッホ＆バーカリラ」の特徴として、ウイスキーの中では熟成期間が10年と比較的短い期間でボトリングされた商品であることが挙げられます。
しかし10年熟成とは思えないほどの完熟感を備えており、上品かつ未熟感を感じさせないところも魅力の一つと言えるでしょう。
ファーストフィル・バーボンバレルらしいバナナやリンゴの果実感にバニラの甘み、それにカリラ特有のスパイシーさと力強さにバーボンバレルの良さが凝縮されました。
しかしファーストフィルカスク特有の生木の香りを感じさせず、むしろウッディなオーク感を前面に醸し出した仕上がりとなっています。
カリラ愛飲家はもちろん、アイラモルトファンを納得させる完熟感が楽しめる味わいのウイスキーです。

■老舗ボトラーが手掛ける人気のアイラモルト

スコットランド・アイラ島に1846年に創業したカリラ蒸溜所は、ヘクター・ヘンダーソン氏が設立した蒸溜所です。
カリラとはゲール語で「アイラ海峡」という意味で、その名の通りアイラ海峡に面した位置に蒸溜所は建っています。
アイラ島で造られるウイスキーはピート（泥炭）を使って大麦を焚きつけ、さらに大麦麦芽を乾燥させる工程でもピートを燃料に用います。
そのため非常にスモーキー感が強く、焦げ臭いのが特徴です。
さらに海から吹き付ける潮風が熟成中のウイスキー樽に染み込み、海藻などに含まれるヨードと潮気を含んだウイスキーを造り上げます。
この3つの要素がアイラモルトの特徴で、「焦げ臭くて薬くさい塩辛いウイスキー」と称される所以です。
ウイスキー好きでも好き嫌いがハッキリ分かれるとされるアイラモルトですが、ウイスキー好きが最後に辿り着く「究極のウイスキー」とも言われます。
そんなアイラモルトの一つであるカリラ蒸溜所の「カリラ 10年 2004 キャンベルタウンロッホ＆バーカリラ」をボトリングしたのは、インディペンデントボトラーズ（独立瓶詰業者）のパイオニアであるゴードン＆マクファイル社です。
スコットランドでは老舗のボトラーとして知られており、創業年は1895年と1842年創業の「ウィリアム・ケイデンヘッド社」に並ぶボトリング会社の雄とも言うべき存在です。