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カリラ19年1996オールドパティキュラー・ダグラスレインとアイラモルトの歴史

■オールドパティキュラーシリーズの一つ

カリラ19年1996オールドパティキュラー・ダグラスレインは、ダグラスレイン社がボトリングした「オールドパティキュラー」シリーズの一つです。
カリラを製造しているカリラ蒸溜所は、アイラ島でも有数の蒸溜所として知られ、世界的に多くのファンを抱えています。
一方ダグラスレイン社も、長い歴史を持つボトラーで、高品質のウイスキーを世に送り出し続けています。
アイラモルトの歴史にスポットを当てながら、カリラ19年1996オールドパティキュラー・ダグラスレインについてご紹介しましょう。

■アイラモルトの歴史

カリラ蒸溜所のあるアイラ島には、8つの蒸溜所があります。
その蒸溜所で製造されるウイスキーは、その個性的な味わいから、アイラモルトと呼ばれます。
アイラ島は、ヘブリディーズ諸島にある島で、ちょうどローランド地方とハイランド地方の中間に位置します。
地理的にはアイルランドに近く、古くからスコットランドウイスキーの製造が盛んでした。
アイラモルトは、ピートの風味に特長がありますが、それは麦芽を乾燥させるときにピートをふんだんに使って焚くという、昔ながらの製法で造られているからです。
アイラ島の蒸溜所では、こうした伝統的な製法で、今日もウイスキーが製造されています。
8つの蒸溜所の中でも、ブレンデッドウイスキーのモルトを製造することで知られているのが、1864年からウイスキーの製造を始めたカリラ蒸溜所です。
カリラ蒸溜所は、カリラ海峡に面した場所に施設を構え、ミネラルをたっぷりと含んだロッホ・ナム・バン湖の水をウイスキー造りに利用しています。
カリラ蒸溜所でのウイスキー生産量は多く、年間およそ650万リットルと、アイラ島でもトップクラスの生産量を誇り、英国国内でも10番目と、アイラモルトの代表格と言っても過言ではないでしょう。

■ダグラスレイン社の歴史

ダグラスレイン社は、グラスゴーのボトラーで、設立されたのは1948年と、長い歴史を持ちます。
ダグラスレイン社の前身は、1800年代後半に創業した海運業者で、主に米国を相手に事業を展開していました。
ダグラスレイン社が設立された当時は、ブレンデッドウイスキーの需要が高まった時期で、海運業と並行してスコッチウイスキーの輸出も手掛けるようになったのです。
ダグレスレイン社では、シングルモルトとして物足りないウイスキーをブレンデッドウイスキーに利用するという方針に沿い、これまで高品質のウイスキーを提供し続けてきました。
定番のブレンデッドウイスキーのほか、ビッグピートなど新しい分野を切り開いたブレンデッドモルトのリリースも積極的に行っています。
「オールド・モルト・カスク（OMC）」はシリーズ化され、「オールド＆レア・プラチナム」は、ボトラーズブランドの中でもトップクラスと評されています。
2013年にダグラスレイン社は、「ダグラスレイン社」と「ハンターレイン社」に分社しました。
「オールド・モルト・カスク」と「オールド&レア」の両シリーズは、ハンターレイン社が引き継ぎました。
ダグラスレイン社は、同社のメインブランドとして人気のある「オールド・パティキュラー」シリーズと「エグゼクティブ・ディシジョン」シリーズ、さらに手軽にシングルモルトウイスキーを楽しめる「シングルマインテッド」を展開しています。

■カリラ19年1996オールドパティキュラー・ダグラスレインについて

カリラ19年1996オールドパティキュラー・ダグラスレインは、ダグラスレイン社の「オールドパティキュラー」シリーズの一つです。
19年間熟成したカリラから醸し出される、熟成感のある、アイラモルトらしさが魅力といえるでしょう。
アルコール度数は51.5％と高めですが、カリラ蒸溜所特有の飲みやすさは失われていません。
ピート感と潮風、タールが混ざり合った香りが立ち、心地よく鼻をくすぐります。
口当たりは甘く、徐々にビッグスモークと塩気を伴うリコリスのような味わいが顔を覗かせ、スモーキーさが余韻に長く残ります。

■上質なウイスキーを楽しみましょう

ダグラスレイン社の人気シリーズの一つカリラ19年1996オールドパティキュラー・ダグラスレイン。
老舗ボトラーの実力と、カリラ蒸溜所で製造された、上質のウイスキーと、堪能してみてはいかがでしょうか。