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カリラ1983サマローリは愛され続けるインディペンデントボトラー

■カリラ1983サマローリご紹介

カリラ1983サマローリは、インディペンデントボトラー「サマローリ」からリリースされた、銘柄の一つです。
カリラ蒸溜所も、サマローリも長年スコッチウイスキーの製造と販売に携わってきた会社です。
ここでは、カリラとサマローリの歴史にスポットを当て、カリラ1983サマローリの魅力についてご紹介します。

■スコッチウイスキーの聖地に誕生したカリラ蒸溜所

カリラ蒸溜所の「カリラ」は、ゲール語で「アイラ海峡」を意味します。
その名の通り、蒸溜所はアイラ海峡に面する、アイラ島北部に位置しています。
アイラ島にはアイラ蒸溜所のほかに複数の名高い蒸溜所があり、いつしかここはスコッチウイスキーの聖地と呼ばれるようになりました。
カリラ蒸溜所は1864年に創業して以来、一環としてモルトウイスキーを製造し続けています。
ウイスキーの製造に使われるナムバン湖の水は、創業当時と変わらず、伝統的な製法を頑なに守ることで、安定した品質の提供を可能にしました。
カリラ蒸溜所は、1972年に大規模な改装工事が行われましたが、その際も伝統的な製法で造り続けられるよう、スチルと建物を再現しています。
蒸溜所のアルコール生産量はアイラ島で一番高く、2017年には、年間の生産量が650万リットルに達しました。
カリラ蒸溜所で製造されるモルトウイスキーは、軽めのスモーキーさと、フルーティーな風味で、ほかの蒸溜所で製造されるモルトウイスキーと一線を画しています。

■サマローリの歴史

サマローリは、1968年、シルヴァーノ・サマローリ氏によってイタリアで誕生した、インディペンデントボトラーです。
スコットランドには、長い歴史を持つインディペンデントボトラーがいくつか存在しますが、サマローリは、スコットランド以外の老舗インディペンデントボトラーとしてよく知られています。
サマローリはユニークなボトラーズとして徐々に知名度を上げ、2013年には年間15,000本ものウイスキーをリリースするまでに成長しました。
原酒を引きたてるため、アルコール度数45％を基準とし、テイスティングからボトリングまでスコットランドで行うという徹底ぶり。
なぜすべての工程をスコットランドでするのかというと、スコットランドの気候が、良質のウイスキーを造るのにふさわしい、というのが理由になります。
同じ熟成状態の原酒でも、スコットランドで熟成されたものは、風味や香りなどで一つ抜きん出るというのが、サマローリがスコットランドの原酒にこだわる理由といえるでしょう。
サマローリがリリースする銘柄は、シングルカスクが多く、高い評価を受ける傾向がありますが、ブレンデッドボトルも好評です。
さまざまな年代の原酒をブレンドして造り上げるスタイルからは、伝説的なボトルも数多く誕生しました。
サマローリがプロデュースするボトリングには、熱狂的なファンがつくというのも頷けます。

■カリラ1983サマローリの特徴

カリラ1983サマローリは、32年間熟成されたカリラを使って誕生した、銘柄です。
アイラ島の豊かな自然環境のもと、ゆっくりと育まれた原酒からは、海の香や洋梨、バニラ、ピートスモーク、はちみつなど、複雑に入り混じった、芳醇な香りを放ちます。
味わいにも深みがあり、ヘザーハニーをはじめミント、オールドレザー、バニラ、リスコスなどのフレーバーが混ざり、複雑かつバランス良く仕上げられています。
フィニッシュは塩トリュフチョコの余韻が残り、上品な味わいが続きます。
1980年代のカリラは珍しく、この点からもカリラ1983サマローリは、貴重な存在といえるでしょう。

■長年をかけて育まれた香りと味わいを楽しみましょう

おいしいウイスキーの条件を兼ね揃えている、カリラ蒸溜所で造られた原酒から生まれた、カリラ1983サマローリ。
32年間という長い年月をかけて育まれた香りと味わいは、ほかのウイスキーにはない魅力があります。
カリラ1983サマローリを飲む機会があったら、長期熟成のウイスキーが持つ、懐の深い味わいを堪能してみてはいかがでしょうか。