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ダグラスレイン社渾身作のカリラ20年1996オールドパティキュラー

■カリラらしさを大切にした逸品

「カリラ 20年 1996 オールドパティキュラー ダグラスレイン」は、1948年にスコットランド・グラスゴーで設立したダグラスレイン社のメインシリーズです。
1996年 9月に蒸溜され、2016年11月にボトリングされた「カリラ 20年 1996 オールドパティキュラー ダグラスレイン」は、リフィル・ホグスヘッドカスクで熟成させました。
アルコール度数が51.5%と高めではあるものの、熟成年数20年という長期熟成が生んだ「カリラ 20年 1996 オールドパティキュラー ダグラスレイン」には、カリラらしさとアイラモルトならではの力強さが備わっています。
その飲みごたえのある仕上がりは、ダグラスレイン社の「カリラはこだわりの度数でボトリングする」というこだわりから生まれたと言っても過言ではありません。
アイラモルトを代表する銘酒のカリラの原酒を瓶詰めした「カリラ 20年 1996 オールドパティキュラー ダグラスレイン」からは、アイラモルトらしいタールや海草由来のヨードに、湿った大地を思わせる香りが広がります。
同時にキャラメルのような甘さも感じさせながら、シロップや黒糖のコクに塩の風味とピートで焚いた大麦の風味が徐々に姿を現わしてくる様子が楽しめます。
燻した煙のスモーキーさと香ばしいトースト、それに砕いたペッパーのスパイシーな風味が長いフィニッシュへと導き、心地よい余韻を醸し出してくれる逸品です。

■ダグラスレイン社の歴史の始まり

「カリラ 20年 1996 オールドパティキュラー ダグラスレイン」を手掛けたダグラスレイン社は、1948年にグラスゴーでインディペンデントボトラーズ（独立瓶詰業者）として設立される以前は海運業を行っていました。
海運業者として主にアメリカを取引相手として事業を行っていましたが、その当時はブレンデッドウイスキーの需要が格段に高まっていた時代でもありました。
そこでダグラスレイン社はスコッチ・ウイスキーの輸出業に進出することを決め、前身だった海運業からボトラーとして転身を図ったのです。
ボトラーとしての一歩を踏み出したダグラスレイン社は、その当時に持っていたストックだけを原点に歴史が始まっています。
ダグラスレイン社が今日の栄光と繁栄をつかんだ背景には、ブレンデッドウイスキー造りに欠かせないブレンダーとしての技術を備えていたことにあります。
確かな技術と知識を持つブレンダーだった彼らは、シングルモルトとしての基準を満たさない樽はすべてブレンデッドウイスキー用に回しました。
こうした一切の妥協を許さない姿勢を貫いたリリースをしてきたことが、ダグラスレイン社が世界中で愛され信頼されてきた証であるといえるでしょう。

■更なる発展を続けるダグラスレイン社

1948年に設立されて以降、ダグラスレイン社は2013年に分社を行いました。
現在、ダグラスレイン社を引き継いでいるのはフレッド・レイン氏で、娘のキャラ・レイン氏が共同経営者となっています。
フレッド・レイン氏自身が非常に優秀なブレンダーであることから、ダグラスレイン社ではこれまでにさまざまな人気シリーズを生み出してきました。
リリースに関しても大変意欲的で、「カリラ 20年 1996 オールドパティキュラー ダグラスレイン」の「オールド・パティキュラー」や「リマーカブルリージョナルモルトシリーズ」などを輩出しています。
またエリア別のブレンデッドモルトウイスキーのリリースも行い、特に2009年8月に発表された「ビッグピート」はアイラ島の5か所のモルト原酒をブレンドしたブレンデッドウイスキーです。
この中にはすでに閉鎖したポートエレン蒸溜所の原酒も含まれていたことから、瞬く間に世界中の注目を集めました。
そんなアイラ島で造られるアイラモルトに造詣の深いブレンダーが手掛けた「カリラ 20年 1996 オールドパティキュラー ダグラスレイン」は、オフィシャルボトルにも引けを取らない高品質の仕上がりです。
カリラ蒸溜所のオフィシャルボトルとは一味違った魅力を備えている分、ダグラスレイン社の「カリラ 20年 1996 オールドパティキュラー ダグラスレイン」のほうがより魅力的だとの声も少なくありません。
ダグラスレイン社の革新的な挑戦は、これからも続いていきます。