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モルトウイスキー販売の最大手企業ゴードン＆マクファイル社が手掛ける貴重なカリラ

■カリラ蒸溜所で造られているカリラ

カリラは、アイラ島の北玄関口でもあるポートアスケイグに位置する1846年創業のカリラ蒸溜所にて製造されています。
このカリラとは、ゲール語で「アイラ海峡」という意味を持っており、ジュラ島とアイラ島の間にある海峡を示しています。
このエリアは、スコットランド西岸の中でも大変風光明媚なエリアとなっており、世界的にも人気が出ている蒸溜所です。
カリラ蒸溜所は、アイラ島最大の生産量を年間650万Lを誇っている蒸溜所としても知られており、ブレンデッドウイスキー用の原酒を主に供給していることでも有名です。
アイラ島で2番目の生産量を誇るラフロイグ蒸溜所でさえ、年間330万Lですのでその生産能力は圧倒的といえます。
また、生産量が多い理由としては、ブレンデッドウイスキーとして名高いジョニーウォーカーの重要なキーモルトになっているためです。
そもそもスコッチのブレンデッドウイスキーではアイラモルトをブレンドしないという商品はほぼありません。
つまりブレンデッドウイスキー用のアイラモルトをこれまでに最も多く影響してきたのがまさにこのカリラ蒸溜所となるのです。

■2002年にシングルモルトとしても開花

しかし、2002年になり、花と動物シリーズの後継シリーズとして生まれた「ヒドゥンモルトシリーズ」においてカリラ12年、18年、カストレングスが一度にリリースされます。
これによって世界的にカリラのシングルモルトとしての知名度が上がるほど人気となりました。

■ゴードン＆マクファイル社とは

ゴードン＆マクファイル社は、スコットランド・エルギン市で食料品雑貨店として1895年に創業されたインディペンデントボトラーの雄です。
エルギン市は、蒸溜所の半分がスペイサイド地区最大の町であり、その土地を活かして酒商としてウイスキーの売買を始めたのがきっかけです。
シングルモルトスコッチウイスキーのリリースに創業以来熱を注いできたともいえるパイオニアとなっています。
120年以上もの歴史がありますが、シングルモルトウイスキー市場が誕生する前からシングルモルトをボトリングしていたいわゆる老舗の会社です。
かつてからグレンリベット、マッカラン、ストラスアイラ、ロングモーンなどの有名な蒸溜所や無名な蒸溜所と密接な関係にあり、自社で用意した樽に原酒を詰めてもらいオリジナルの熟成を行って、自社ラベルで販売するという独立瓶詰業者のパイオニアとしても知られています。
そのため、いつでも安定した品質のボトルを提供できているのがゴードン＆マクファイル社のボトルの魅力です。
モルトウイスキーのスペシャリストとして最大手企業であり、さらに最も長い歴史を持つ企業といえるでしょう。
ゴードン＆マクファイル社の代表的な商品は、古地図のラベルで統一されているコニッサーズチョイスシリーズであり世界で愛されるモルトウイスキーとなっています。

■カリラ2005カストレングスゴードン＆マクファイル

カリラ2005カストレングスゴードン＆マクファイルは、2005年に蒸溜された老舗ゴードン＆マクファイル社では珍しい加水しない樽出し原酒が自慢のカストレングスシリーズになっています。
日本にはわずか120本の限定入荷商品となっており、非常に希少価値の高いボトルとなっています。
力強くピーティーな香りを持ちながらも他社のアイラモルトに比べて強すぎないので飲みやすいのが特徴です。
甘いバニラやメープルシロップ、焼きリンゴや苺の味わいが香ります。
カスクナンバー301521、301523、301524、301527の4つの樽のファーストフィルシェリーバットによるヴァッティングで、初めはペッパーやチェリー、ラズベリーのような甘みと砂糖漬けした生姜のようなスパイシーさがあり、フィニッシュはスモーキーな中にメントールが加わりたき火の残り火のようなスモーキーさが長く余韻として残ります。
アルコール度数は57.3％です。