お酒買取なら大阪のネオプライス

シーバス・ブラザーズ社時代に発売された超レアなヴィンテージウイスキー

■シーバス兄弟が造り上げたシーバスリーガルへと続く逸品

「シーバスブラザーズ ロイヤル シタシオン」はシーバスリーガル社がまだ「シーバス・ブラザーズ社」だった頃にリリースされた、大変貴重なウイスキーです。
シーバス・ブラザーズ社はシーバス兄弟が1801年にスコットランド・アバディーンにて創業した老舗のスコッチウイスキー会社で、「シーバスブラザーズ ロイヤル シタシオン」はシーバス・ブラザーズ社時代のヴィンテージウイスキーにあたります。
ピートがわずかに香る甘いアロマが特徴的な「シーバスブラザーズ ロイヤル シタシオン」は、口に含んだときに感じられるノーブルな甘さが特徴です。
現在世界で最も有名なスコッチ・ウイスキーと言われる主力ラインナップの「シーバスリーガル」と同じような辛さがしっかりと残っており、甘さと辛さのテイストが絡み合ったユニークな味わいが魅力的となっています。
今や世界で最も多くのウイスキー好きに愛されている「シーバスリーガル」は、シーバス兄弟が手掛けた「シーバスブラザーズ ロイヤル シタシオン」が前身になっていると言っても過言ではありません。

■シーバス・ブラザーズ社の始まりとウイスキー造り

「シーバスブラザーズ ロイヤル シタシオン」を生み出したシーバス・ブラザーズ社は、1801年にスコットランドのアバディーンにてシーバス兄弟が開いた高級食料品店が始まりです。
創業当時のシーバス・ブラザーズ社の写真を見てみるとガラス張りの店舗のショーウインドウには、コーヒーや高級ブランデーなどの品が並べられている様子が見て取れます。
店の屋根にはシーバス兄弟の名を冠した「CHIVAS BROTHERS LTD.」の文字が書かれ、「WINE」や「MERCHANTS」、「GROCERS」の文字も並びます。
シーバス・ブラザーズ社ではシングルモルト・ウイスキーも販売していましたが、その当時のシングルモルト・ウイスキーは品質が安定していないものが多かったのが特徴です。
品質が安定していないということはそれだけ味にもばらつきが生まれ、特に味にうるさい富裕層が大きな不満を持っていました。
彼らはシーバス兄弟に対して高品質のウイスキーを造ってくれるように求め、その要求を受ける形でシーバス兄弟のウイスキー造りが始まったのです。
シーバス兄弟が本格的にウイスキー造りを始めたのは1850年代に入ってからのことで、これまでの主流だったシングルモルト・ウイスキーにグレーン原酒をブレンドすることにしました。
こうして誕生したのがモルト原酒とグレーン原酒をブレンドしたブレンデッド・スコッチ・ウイスキーで、安定した品質と上質な味わいが富裕層に圧倒的な支持を受けたのです。
シーバス兄弟はこのウイスキーを「ロイヤル・グレンディー」と命名し、シーバス・ブラザーズ社の看板商品として販売していました。

■ロイヤル・グレンディーの発展によって誕生したシーバスリーガル

「シーバスリーガル」の味わいを感じさせる「シーバスブラザーズ ロイヤル シタシオン」ですが、実は「シーバスリーガル」が誕生したのは「ロイヤル・グレンディー」を発展させて完成したことによります。
1909年には初代マスターブレンダーとなったチャールズ・ハワード氏が、貯蔵庫にて25年間熟成させた長期熟成の原酒を厳選して造った世界初となるプレミアム・ブレンデッドウイスキーを造り上げました。
ボトルに貼られたラベルにはシーバス・ブラザーズ社が創業した「1801」という数字と、「CHIVAS REGAL WHISKY」の文字が中心に据えられています。
その下には「25 YEARS OLD」と「ABERDEEN」の文字も見られ、このウイスキーの誕生をキッカケにシーバスリーガルはアメリカやカナダへの輸出に踏む込みます。
その当時アメリカやカナダは急速な経済発展を遂げている最中で、シーバスリーガルは世界で最も早くスコッチ・ウイスキーの名声を確立したブランドとなりました。
シーバス・ブラザーズ社によって生み出された「ロイヤル・グレンディー」や「シーバスブラザーズ ロイヤル シタシオン」がなければ、アメリカでこれほどまでに「シーバスリーガル」が愛されるスコッチ・ウイスキーにはならなかったかもしれません。
「シーバスブラザーズ ロイヤル シタシオン」はシーバス兄弟が築いたシーバス・ブラザーズ社の技術と歴史を思い起こさせるウイスキーです。