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「日本人のために造られた」シーバスリーガルミズナラ12年

■ウイスキーとは

まず、そもそのウイスキーとは、大麦、ライ麦、トウモロコシ等の穀物を麦芽酵素で糖化し、発酵・蒸留させて造ったアルコールです。
その起源はメソポタミア文明の頃に遡ると言われています。
その中でもスコッチ・ウイスキーとは英国スコットランドで製造されるウイスキーのことで、2009年に「糖化から発酵、蒸留、熟成までスコットランドで行われたウイスキーのみが、スコッチ・ウイスキーと呼ばれる」と定義されました。
厳密に言うと、「穀類を原料とし、酵母により発酵させ、アルコール分94.8度未満で蒸留し、700L以下のオーク樽で最低3年以上熟成させ、最低瓶詰めアルコール40度以上」とスコッチウイスキー法で定義されています。

■シーバス・ブラザーズ社の歴史

シーバスリーバルを製造しているシーバス・ブラザーズ社は1801年創業の老舗スコッチ・ウイスキーメーカーです。
創始者であるシーバス兄弟が当時は高級品だったコーヒーやブランデーなどの食品を販売する商店をスコットランド、アバーディーンに開いたのが始まりでした。
今で言う大手食品卸問屋のような存在だったようで、イギリス王室への食料供給も行っていました。
1900年代初頭にアメリカはニューヨークに進出し、その後1920年から1933年までの禁酒法時代を経て、1938年に復活したのです。
熟成年数12年という表記を一般的にしたのは、シーバスリーガル12年が最初と言われています。
シーバスリーガル社は1949年にシーグラム社の傘下に入り、翌年1950年には、スペイサイドにある創業1979年というスコットランドでも最古のストラスアイラ蒸溜所を買収しました。
その後近くにグレンキース蒸溜所を新たに設置し、この二つの蒸溜所のモルトを中心に優れたブレンデッド・スコッチを世に送り出してきたのです。
2001年からはフランスのペルノ・リカール社の傘下に入ってます。

■シーバスリーガルミズナラ12年

シーバスリーガルミズナラ12年は、名誉マスターブレンダーのコリン・スコット氏が来日した際に日本のウイスキーと日本の文化に深く感銘を受け、誕生したウイスキーです。
12年以上熟成したシングルモルトとグレーンウイスキーを日本人のために、特別な配合でブレンドしており、日本原産の希少なミズナラ（別名大楢）で作った樽で一定期間寝かせています。
ミズナラとは所謂どんぐりの木の一つで、一般的にウイスキー樽が作られるホワイトオークに比べると非常に成長が遅く、樽を作るまでになるのに約300年かかるため、「希少」と言われています。
北海道産のミズナラは良質で、ジャパニーズオークと称されているのです。
シーバスリーガルミズナラ12年は、2013年10月に日本限定で発売されました。
日本人向けにスモーキーな香りは抑えてあり、余韻の甘いウイスキーです。
公式HPでは
香り：オレンジと西洋ナシの甘いフルーティーさに、クリーミーで甘いタフィーと、微かなナッツの香りが重なる。
味わい：全体に繊細な味わいで、驚くほど甘くてなめらか。熟した西洋ナシとハチミツ、オレンジ風味の砂糖菓子の味わいに、微かなリコリス（甘草）の風味が加わる。
フィニッシュ：バランス良く、なめらかで、長い余韻。
と書かれています。
香りが良く、癖がなく甘いので、ヘビーなスコッチファンや、シーバスファンの中には厳しい評価をする人もいるようです。
非常にマイルドなので、ストレートでも飲みやすいウイスキーなので、初心者にはおすすめします。
ストレート、オンザロック、ハイボール、トワイスアップ（ウイスキーと常温の水を1対1で混ぜ合わせて飲む方法）と飲み方はいろいろですが、ロックだと氷が溶けてくると少し物足りない感じになるので、ストレート、またはトワイスアップがおすすめです。
日本人のために造られた特別なスコッチウイスキですので、日本人なら一度は飲んでおきたいウイスキーですね。