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ハイクオリティな「クライヌリッシュ 1997 アデルフィ 14年」


■「クライヌリッシュ 1997 アデルフィ 14年」の特色

クライヌリッシュ 1997 アデルフィ 14年は独立系のウィスキーボトラーであるアデルフィ蒸溜所がクライヌリッシュのために特別にボトリングしたものです。
アデルフィ蒸溜所で1997年に蒸溜され、14年熟成を経て、2011年に数量限定でボトリングされた希少価値のあるウィスキーです。
アデルフィ蒸溜所はインディペンデントボトラーの中でも高い品質を追求する蒸溜所として知られており、モルトファンからは絶大な人気を誇っています。
一方、クライヌリッシュもモルトマニアが愛してやまない隠れた名品と呼ばれるブランドです。
両者が融合したモルトファンにとっては、ぜひとも飲んでみたい一本となりました。
クライヌリッシュ 1997 アデルフィ 14年はカスタードクリームやミルクキャラメルを思わせる甘やかな香りに、ミルキーでドライレーズンのような熟した甘味が楽しめ、スパイシーなフィニッシュを楽しむことができます。

■アデルフィ蒸溜所の歴史

アデルフィ蒸溜所はボトルにデザインされた小さいラベルがトレードマークで、高品質なインディペンデントボトラーとして根強いファンが付いています。
スコットランドのグラスゴーで1826年にスタートした蒸溜所でしたが、1906年に操業を停止し、以降、ウィスキーが蒸溜されることはありませんでした。
そのアデルフィ蒸溜所が、創業時のオーナーのひ孫の手によって1993年に復活を遂げたのです。
「クライヌリッシュ 1997 アデルフィ 14年」は復活して4年目の年に蒸溜されたものとなります。
復活を果たしたオーナーが求めたことは、高い品質を保ち続けることです。
大量生産による利益追求ではなく、常に高いクオリティを追及して品質を維持していくことをポリシーに掲げました。
そのため、クライヌリッシュ向けにリリースされるボトルも数百本に留まるなど極めて少ない本数しか出荷されません。
世界でわずかな本数しか流通しないため、希少価値も高いです。
なお、2004年にはオーナーが変わっており、「クライヌリッシュ 1997 アデルフィ 14年」が熟成を終えてボトリングされたときには、アデルフィ蒸溜所を復活させ、蒸溜を行ったオーナーとは異なっています。
ですが、復活させたオーナーの信念をしっかりと受け継いでおり、クオリティを貫くことでの少量限定リリースとなりました。
新オーナーが行っている品質への高いこだわりがよく現れているのが、ウィスキーテイスティングチームによる樽の厳選です。
毎回のボトリングごとにボトル詰めに最高の状態の樽を選ぶために、ウィスキーテイスティングチームが結成されるのです。
ウィスキーテイスティングチームの中心メンバーとして、著名なウィスキーライターであり、評論家のチャールズ・マクリーンが加わる、充実したメンバー構成となっています。
その厳選基準はとても厳しいもので、約20のサンプルの中からたった1つだけが選ばれます。
そのため、クライヌリッシュ 1997 アデルフィ 14年も極めてハイクオリティな仕上がりになっており、大いに期待できる一本です。
アデルフィ蒸溜所は90年近いときを経て復活し、その後10年ほどでオーナーチェンジが行われましたが、新オーナーのもと厳しい品質維持を行っているとともに、新たな蒸溜所としてアードナムルッカン蒸溜所の操業が決まったことで、アデルフィが継続的に高品質なウィスキー造りへと邁進していくことに期待が持たれます。

■モルとマニアに絶大な人気を誇るクライヌリッシュ

ハイクオリティなインディペンデントボトラーを自社ブランドの提供先として選んだクライヌリッシュもモルトマニアの中では絶大な人気を誇っています。
ウィスキーブランドとしては知名度は高いとはいえず、隠れた逸品といえるかもしれません。
ミネラルを蓄えた蜜蝋や固形ワックスを感じる、いわゆるワクシーさや独特のオイリーさを有したウィスキーが特徴的です。