menu list買取商品 - クライヌリッシュ 18年 スリーリバース・オリジナル 1993
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クライヌリッシュ 18年 スリーリバース・オリジナル 1993の高価買取致します
クライヌリッシュ 18年 スリーリバース・オリジナル 1993のご紹介
買取参考価格 | 30000円前後
生産国 | イギリス |
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生産者名 | クライヌリッシュ蒸溜所/スリーリバース社 |
地方 | スコットランド |
地区 | ハイランド |
分類 | シングルモルトスコッチウイスキー |
タイプ | 700ml/51度 |
2003年に設立した日本の輸入会社スリーリバーズ社が、セレクトした樽をスコットランドでボトリングして輸入したオリジナルウイスキーです。
1993年に貯蔵され、18年の熟成の後、2011年に234本限定で瓶詰めされた貴重な1本です。
洋ナシと完熟リンゴの香りに、フルーツケーキや洋ナシのタルトを思わせる味わいで、爽やかなミントに、若干ペッパーのようなスパイシーさを感じるフィニッシュへと続きます。
入念なサンプリングを経てボトリングすることで信頼を得ているスリーリバースが選んだクライヌリッシュは、安定の美味しさです。
クライヌリッシュ 18年 スリーリバース・オリジナル 1993の歴史
ハイランドの長い歴史を見つめてきた蒸溜所を偲んで「クライヌリッシュ 18年 スリーリバース・オリジナル 1993」
■
クライヌリッシュはスコットランド北東部の北海に面したリゾート地、ブローラにある蒸溜所です。
現在稼働しているクライヌリッシュ蒸溜所は1967~1968年にかけて建設されたものであり、その歴史は50年ばかりということになるでしょう。
でもそのときすでに隣接する土地に存在していた蒸溜所こそが、1819年に創業されたクライヌリッシュ蒸溜所、後にブローラ蒸溜所と名を変えるオリジナルの蒸溜所です。
ちなみに長らく閉鎖されていたブローラ蒸溜所も、クライヌリッシュを所有するディアジオ社が再始動させるため新たに手を入れている真っ最中です。
当初の予定では2020年完成ということでしたので、近々生まれ変わった姿を世界のウィスキーファンに見せてくれるでしょう。
クライヌリッシュの歴史を追うなら、もちろんこのオリジナルの蒸溜所から追うのが正解です。
ハイランドで操業を開始したオリジナルのクライヌリッシュは、ときの地主であった第2代スタッフォード侯爵(後のサザーランド公爵)の命で建設されました。
公爵の目的は、当時沿岸部で小作人が作っていた生産量の少ない安い穀物と、近くで採れる質の低い石炭とピートの両方を効率的に商品化するためでした。
同時に、当時この地に残っていたウィスキーの密造者を一掃する狙いもありました。
領地の統制という意味では当時正しい選択であった側面もあるでしょうが、公爵と夫人の名は残念ながら悪政により後世まで悪名高き人物として伝えられています。
■ハイランドクリアランスのさなかに生まれた蒸溜所
クライヌリッシュが操業を始めたのは、スコットランドの負の歴史「ハイランドクリアランス」の真っただ中でした。
ハイランドクリアランスというのは、18~19世紀にかけてハイランド地方を中心に行われた住民の強制退去です。
なぜ住民が追い出されたのか、それは高く売れる羊毛を大量生産するため人々から土地を奪い、代わりに羊を放牧させるためです。
同時に1784年からハイランド地方のウィスキー密造を防止するために施行されていたウオッシュ・アクトの改訂が1814年になされ、ハイランドの小規模な蒸溜業者は絶対的に不利な重税を課されました。
このためハイランドではウィスキーの密造が増加し、徴税官との間で悲惨な争いが絶えなかった負の時代です。
クライヌリッシュ蒸溜所が稼働を始めたのは1819年、まさに混とんとした時代のさなかだったといえるでしょう。
この混乱は、1823年に正規のライセンスを誰もが取得しやすくなるとした蒸溜所法の改訂により、徐々にではありますが改善に向かいます。
クライヌリッシュ蒸溜所も1820年にはジェームス・ハーパーへ事業が引き継がれます。
この頃クライヌリッシュはできるだけ多くの土地を小作人たちへ貸し出し、作った農作物を違法蒸溜所ではなく自分たちの蒸溜所へ安定供給させることで、事態の回復の一端を担ったといえるでしょう。
■クライヌリッシュの再建
クライヌリッシュはその後も人から人の手へ経営が引き継がれ、1896年にはリースブレンド会社がサザーランド公爵から蒸溜所を購入し、公爵の手を完全に離れます。
このとき蒸溜所はテコ入れされますが、この会社が1912年に倒産するとクライヌリッシュはディスティラリー・カンパニーリミテッド社(DCL)とジョン・リスクによる共同所有権となります。
13年後にはDCLが買収し、子会社のスコティッシュ・モルト・ディスティラリー社の運営に代わりますが、1930年代には不況により閉鎖されてしまいました。
ここから本格的に再建されたのは、第二次大戦が終わった後です。
度重なる大戦の後も、人々はクライヌリッシュの味を忘れてはいませんでした。
1967年には高まる需要に応えるため新蒸溜所が建設され、オリジナルは翌年その稼働を止めることになります。
干ばつに見舞われた年にグレーンウィスキー原酒を造るためブローラとして再稼働を始めますが、それも14年間だけのこと、オリジナルのクライヌリッシュ(ブローラ)は静かにその幕を閉じたのでした。
ハイランドの地に繰り広げられる、長い長い人間の歴史を見つめ続けてきた蒸溜所は、今もその地に静かに佇んでいます。
■「クライヌリッシュ 18年 スリーリバース・オリジナル 1993」
「クライヌリッシュ 18年 スリーリバース・オリジナル 1993」は、1993年から18年間熟成され、2011年に234本限定リリースとなった希少なボトルです。
もちろん安定した味わいですが、洋梨や完熟りんごの香りにタルトを思わせる甘い味わいが特徴的といえるでしょう。
ブローラの水源、クラインミルトンの小川に溶け込むスピリットを感じながら、ゆっくり楽しみたい一杯です。
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