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世界がその品質を認めたクルボアジェのグリーンボトル


■品質もボトルも最高級の逸品

「クルボアジェ X.O. インペリアル グリーンボトル」はフランス革命で軍事成功を収めた皇帝ナポレオン1世が愛飲していたことでも有名な、「4大コニャック」の一つであるクルボアジェが手掛けた高級ブランデーです。
老舗のクルボアジェのラインナップの中でも「クルボアジェ X.O. インペリアル グリーンボトル」は古酒に位置付けられる高級ブランデーで、現行のクリアボトルに比べるとボトルの底が若干グリーンがかった色合いになっています。
このグリーンボトルは製造年代が古いことから「旧ボトル」とも呼ばれており、非常に希少性が高い品としても有名です。
そのためたとえ中身が入っていない空き瓶であっても、コレクション性が高いことからコレクターの間では高値で取引されています。
「クルボアジェ X.O. インペリアル グリーンボトル」はバカラ社製のバカラクリスタル・デカンタボトルを採用しており、厳選されたリムーザン・トロンセのオーク樽で熟成されたコニャックが詰められました。
滑らかでコクのある優美な飲み心地は完成度の高さを物語っており、その品質は1986年の「インターナショナル・ワイン＆スピリッツ・コンペティション（IWSC）」において優良コニャックに輝いた実績を持っています。

■クルボアジェの設立とナポレオンとの交流

クルボアジェが設立された1809年はフランス革命の名残が残りつつも、平和を取り戻す回復期でした。
そんなときナポレオン1世として皇帝に即位したのがナポレオン・ボナパルトで、後にクルボアジェと深い絆を結ぶことになります。
そんな不安定な情勢が続くフランス・パリ郊外のセーヌ川北部の街・ベルシーに設立されたクルボアジェは、もともとはワインとスピリッツを扱う専門商社でした。
創業者はエマニュエル・クルボアジェとルイ・ギャロスで、ルイはベルシーの市長でもあった人物です。
1809年、エマとルイの共同設立という形で、クルボアジェの歴史が始まりました。
200年にわたるクルボアジェの生産手法は現在も受け継がれており、クルボアジェではジャルナックへ移転するまでのベルシー在住中に生産手法が確立されたといわれています。
エマとルイの評判はブランデー愛飲家の間に瞬く間に広がり、かの皇帝・ナポレオン1世の耳にも届きました。
ナポレオン1世は1811年にベルシーのエマとルイのもとを訪れ、進行中だったナポレオン戦争で戦う兵士の士気を上げるためのコニャックを所望します。
大砲部隊にコニャックを配給したナポレオンは朝にはコニャック、夕方にはワインを楽しめるようにすることを約束したといわれています。
ナポレオンがこれほどまでにクルボアジェを愛したのは、エマニュエル・クルボアジェがナポレオンにクルボアジェを献上していたからでした。
「クルボアジェ X.O. インペリアル グリーンボトル」も飲んだといわれるナポレオンが兵士の士気を上げるためには、クルボアジェが最もふさわしいと考えたのも不思議ではありません。

■数々の場面で登場したクルボアジェ

1828年により高い品質のコニャックを造るため、エマとルイ、そしてそれぞれの息子たち（フェリックス・クルボアジェとジュール・ギャロス）は、パリからコニャック地方のジャルナックへと拠点を移します。
1869年には皇室御用達ブランドの称号を授与されたクルボアジェは、1889年のエッフェル塔完成記念公式ディナーで振る舞うコニャックに選ばれました。
イギリス国王となるエドワード7世やゴッホ、エジソンなどの著名な顔ぶれが集まり、華やかな式典を盛り上げたのでした。
時代は変わってもクルボアジェの品質はますます上がっていき、1983年にはフランスで最高の品質の証である「Prestige de la France」が与えられます。
この栄誉を授けられたコニャック・ハウスはクルボアジェだけで、当時はパリの市長だった後のフランス大統領・ジャック・シラクより「Prestige de la France」が授与されました。
現在もコニャック造りが受け継がれているクルボアジェには、「クルボアジェ X.O. インペリアル グリーンボトル」をはじめとする銘酒が多数揃っています。
これら一つひとつの銘柄が、クルボアジェが多くの栄誉を得ることにつながったといっても過言ではありません。