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長期熟成でもバランスの取れたシャトー・ディケム 1999

■エレガントさを極めたシャトー・ディケム 1999

シャトー・ディケム 1999は、シャトーが有するノウハウを結集し、より多くの手と労力をかけたことで、約20年の熟成でもすでにバランスの取れたエレガントな味わいに仕上がっています。
セミヨン80％、ソーヴィニヨン・ブラン20％で造られた極甘口の白ワインで、フランスのボルドー地方にあるソーテルヌ村にあるシャトーで手間暇を惜しまず、大切に造られました。
シャトー・ディケムは30年から50年以上寝かせてからが飲み頃ともいわれますが、黄金色に輝く極上の白ワインはすでに十分に親しみやすく魅力的な状態です。
熟したパイナップルやハチミツ、バターなどコクのあるフルーティーで甘やかさが際立つ濃密なアロマが漂い、幸せな気分にしてくれます。
風味はマンダリンオレンジやレモンピールなど柑橘系果実の爽やかさとともに、スパイシーなテイストが層をなして現れてきます。
厚みのあるボディで、濃厚なフルーツ風味が余韻まで長く続くのも特徴です。
熟成されることでシャトーのポテンシャルの高さを引き出す、円熟した味わいを開花させ、極上のエレガンスを楽しめるため、シャトー・ディケムならではの長寿命の醍醐味を楽しむべく、すぐに開けずに十分に寝かせて楽しむにも適しています。
驚異的な長期熟成能力を有しているので、いまから将来へと、永きにわたって楽しめる一本です。

■シャトー・ディケムの評価とこだわり

シャトー・ディケムは甘美な味わいで世界のワイン愛好者を魅了し続けてきました。
すべてのワインラヴァーを魅了する貴腐ワインの最高峰として君臨し続けています。
シャトー・ディケムが位置するソーテルヌ地区のテールテロワールの素晴らしさが、存分に引きだれた極上の味わいです。
甘口ワインの一大産地であるソーテルヌ地区の格付けにおいて、唯一、最高レベルのプルミエ・クリュ・シュペリュールにランク付けされています。
優れたテロワールに依存するのではなく、造り手の妥協を許さない姿勢とたゆまぬ研鑽と努力によて生み出される最高峰の貴腐ワインです。
徹底したブドウの選果と熟成後の樽のワインの吟味を重ね、ブドウの樹一本からグラス1杯のワインしか造られないと称されるほどの徹底ぶりです。
最高の品質が維持できないと判断される年は、一本も生産しないという完璧性も貫いています。

■シャトー・ディケムのこだわりの製造工程

ブドウ栽培においてはテロワールの良さを最大限に引き出せるよう、一切化学肥料を使っていません。
優れた風土と土壌の力を存分に活かすことで、極上の白ワインに適した完熟ブドウを育てているのです。
ブドウの収穫量を下げて熟度を上げるため、初冬に手間暇をかけて、きめ細やかな剪定を実施しています。
収穫期前になる頃、70万本にも及ぶブドウの木の東側だけ葉を落とす作業も行っています。
これによって日当たりを良くし、日照量を確保することで最適な状態でブドウを収穫できるようにするのです。
熟練の摘み手が1粒1粒のブドウの完熟度を見極めながら、何度も畑を巡っては手積みでブドウを収穫します。
収穫をすると1時間以内に選果をした後、畑からシャトーへと運ばれ、3～4回にかけてプレスされます。
シャトー・ディケムでは醸造法にも、ほかにはないこだわりがあるのが特徴です。
ソーテルヌ地区のシャトーでは珍しい、手間のかかる樽発酵を行っているのです。
ほとんどのシャトーがタンクによる大量生産をしているのに対し、新樽率100%のオーク樽を用いて発酵させています。
樽1つごとに丁寧に監視し、2～6週間の発酵を行っているのです。
その後、6～8ヶ月間熟成させた後、テイスティングにより基準を満たしたものだけが、さらに20ヶ月間熟成されます。
それでも、基準に満たない樽は容赦なく廃棄されます。
こうしたこだわりから完成したワインは、その長命さでも世界のワイン愛好家を驚かせてきました。
ワイン評論家のロバート・パーカー氏によれば、飲み頃は10〜100年も続くとされることから、20年の時を経たシャトー・ディケム 1999をどのように味わうかはあなた次第です。