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■フランスワインといえばボルドー
日本でも今や日常的にワインを飲む人が増えてきましたが、毎日晩酌にワインというような人は、せいぜい今から20年ほど前から登場してきたといっていいでしょう。
それまでは、ワインといえばやはりちょっと特別なお酒だったものです。
そんなワインといえばやはりフランスというイメージは、フランス料理のイメージからきていると考えられます。
さらに、そのフランスワインの中でもちょっとした知識のある人なら、ボルドーのワインがいいなどとうんちくを垂れることもあるのではないでしょうか。
フランスにはワインを作るシャトーと呼ばれる醸造所がたくさんあり、中でもボルドーは良質のワインを生み出すシャトーがたくさんあることで知られています。
5大シャトーなどと呼ばれ、ワイン好きなら有名なシャトーの名前がすぐにいえるほどよく知られていますが、「シャトー・ラフィット・ロートシルト」はボルドーを代表するシャトーの一つです。
ボルドーの北西のメドック地区にある、高名なワインの生産地ポーイヤック村にあるシャトー・ラフィット・ロートシルトは、シャトーの敷地面積123haの内、実に100haがブドウ畑といいますから、すごいものです。
石灰質を基盤にした砂利の土壌が、メドックの中でも最上と言われるほど上質のブドウを育てます。
この恵まれた土壌が良質のブドウを育て、よいブドウがおいしいワインになるというのは、誰もがすんなりと理解できることでしょう。

■シャトー・ラフィット・ロートシルトの作付け
シャトー・ラフィット・ロートシルトでは、カベルネ・ソーヴィニヨンを70%、メルローを25%、カベルネ・フランを3%、プティ・ベルトを2%という割合で作付けしています。
あまりワインに詳しくない人でも、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローあたりの名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
この二つがシャトーのブドウ畑の9割以上を占めているということで、シャトー・ラフィット・ロートシルトのワインが高評価を得ているのもわかります。
年間に42万本のワインを出荷していますが、「シャトー・ラフィット・ロートシルト」はメドック第一級格付けの赤ワインとしてなっています。
フランスのワインは昔から厳密な規定のもと、その品質に厳格な格付けがなされてきたことから、シャトーの名前は作られるワインの品質によって有名になったといっていいでしょう。
シャトー・ラフィット・ロートシルトがワインの生産を始めたのは中世の頃からで、様々な紆余曲折を経て現在に至るのは、シャトー・ラフィットの所有者が変わったり、途中で世継ぎが絶えてしまったりといったことが、長い歴史の中でいろいろと起こったためです。
それでも、現在もシャトー・ラフィット・ロートシルトの敷地は広大で、まるでお城のように見える素敵なところとなっていて、一度は実際に訪れて見てみたいシャトーと言えます。

■ボルドーワインを飲むなら外せない
そんなシャトー・ラフィット・ロートシルトは、紆余曲折を経ながらもボルドーの5大シャトーの筆頭として、その頂点に君臨し続ける世界最高峰の赤ワインとなっています。
「王のワイン」と称された所以ともいえるキメ細やかで絶妙な口当たりと豊潤な香りは、実に高貴な雰囲気を漂わせ、他のシャトーには作り出せない赤ワインといえるでしょう。
さらに美しい色と相まって、「ラフィット」と言えば究極のエレガンスを表現するようになったあたりが、全世界を魅了した大きな理由といえます。
実際に飲んでみれば、ボルドーワインが世界中でもっとも素晴らしいワインと言われるのがわかると同時に、ボルドーの5大シャトーの中でも第一級シャトーの歴史と伝統を感じることができます。
中でも「シャトー・ラフィット・ロートシルト2010年ヴィンテージ」は、ボルドー地方のブドウが傑出といってもいいくらい最高の出来栄えとなった当たり年に作られたワインであることから、プレミア価格で流通している特別なワインとなっており、ぜひ飲んでみたいワインとしても有名です。