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■ワインの生産地ボルドーで人気のワイン
シャトー・ル・パンは、ワインの産地として有名なボルドーに生まれた、比較的歴史の浅いワイナリーです。
それでいて、ボルドーのポムロール地区では最も高い値段で取引されると言われているほど、非常に高品質なワインを生み出しているワイナリーとして、近年、非常に高い人気を誇っています。
そもそもワインはコーカサス地方から、世界中に広まっていき、今ではフランスやイタリアなど、すぐに思い浮かぶところから、意外と言っては失礼ではあるものの、南アフリカなどで良質のワインが作られています。

■南アフリカにもヴィンテージワインがある
南アフリカのワインは、ピノノワールとサンソーを交配させて作った南アフリカ独自の品種であるピノタージュの開発によって、一層活発になりました。
そのため、1925年にピノタージュができてから35年後、ピノタージュによる最初のワインがヴィンテージ1959年として誕生しています。
1990年代には多くのワイン醸造家が世界へと修行に出掛け、それぞれの場所で得た知識や技術を南アフリカに持ち帰ったことによって、南アフリカ産ワインの質が劇的に向上したのです。

■国民の暮らしにも影響をおよぼすワイン
南アフリカ産のワインには、「ワインの品質と持続可能性を保証した」シールと、「ワイン法、自然環境、労働環境を遵守する」と書かれた、先に発行されたシールとはまた違うシールをさらに発行して貼り付けています。
人と自然に優しいワイン造りを掲げる南アフリカは、ワイン造りにおいて世界で最も厳しい基準を設けているくらいですから、そこから高品質のワインが生まれるのも納得できます。
2010年からはヴィンテージが分かるようなラベルが作られていますので「メルロー2009」といった具合に、記載された年に収穫されたブドウを85%以上使用しているということをはっきり明記することで、より詳しい内容が分かるワインになりました。
ここまで徹底した品質管理をしているのは、南アフリカがそれだけワインの生産に力を入れている証拠です。

■世界での品質評価はうなぎのぼり
これだけ配慮して作られている南アフリカ産のワインが、世界から注目を集めるのにはそう時間はかかりませんでした。
2014年、その生産量は世界で第7位を記録するなど、ワインの産地として認めざるを得ない確かな実績を作り上げたと言えます。
しかも評価されている内容はワインそのものの味にあり、旧世界のエレガントさと新世界の果実味を兼ね備えたと言われるその味わいは、ワイン好きにとって衝撃的であり、一度飲んだら忘れられない味わいであったことが分かります。

■メルローの傑作と比較しながら飲むのもまた一興
こうしたワイン発祥の地から南アフリカまでのワインの歴史を辿ってみると、1981年からワインづくりを始めたシャトー・ル・パンがいかに歴史の浅いシャトーでありながら、上質のワインを作っているかが改めて分かるというものです。
それは、メルロー100%で作られるワインが、いかにおいしいかということの裏返しとも言えます。
まさに、世界最高のメルローワインと称される所以でしょう。
そんな上質のワインを作るシャトー・ル・パンの中でも「シャトー・ル・パン（Chateau Le Pin）」の1990年ヴィンテージは、伝説の最高級グラン・ヴァン（偉大なワイン）と称えられるほど素晴らしい出来となっています。
1990年はメルローの当たり年となったために上質なワインができたことから、ヴィンテージになっており、ワイン通なら一度は飲んでみたい高級ワインでしょう。
スモーキーな中にも果実味がはっきりと感じられるパワーある秀逸な味わいはメルローだからこそ出せる味であり、最高傑作と言われる所以です。
世界中にヴィンテージとされるワインはたくさんありますが、シャトー・ル・パンはぜひ飲んでみたいワインです。