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■ワインの女王として有名
もともとボルドー地方は上質のワインが生産される場所として、フランスではブルゴーニュ地方とともにワイン造りの産地として常に比較されてきました。
そんなボルドー地方で作り出されるボルドーワインの特徴は、女性的な魅力をそなえたワインが出来上がるということです。
もちろん、第一級として5つのシャトーが選ばれており、それぞれのシャトーによってワインの味わいは微妙に異なります。
ボルドーワインでありながら、比較的男性的な味わいに仕上げているシャトーも存在することから、よりいっそう5大シャトーは魅力的と感じられると言っていいでしょう。
そんなボルドーを代表する5大シャトーの中で、最も女性的と言われ、さらには「ワインの女王」や「偉大なワイン」、あるいは「ボルドーの宝石」などの数多くの異名を持つのが、シャトー・マルゴーです。
シャトー・マルゴーの名は、ボルドーの5大シャトーの中で最もよく知られているのではないでしょうか。
様々な映画やテレビドラマ、漫画作品にも登場してきたことから、ボルドーワインといえばシャトー・マルゴーのイメージができあがっているからです。
そんなシャトー・マルゴーの歴史を紐解いてみると、きっと、なぜここまで多くの人を惹きつけるのかがわかってくるはずです。

■熟成期間が長く、深い味わいが楽しめるワイン
ボルドーワインは長く熟成させることによって、よりおいしくなるワインとして有名ですが、もっとも女性的と称されるシャトー・マルゴーのヴィンテージワインともなると、年を重ねることでより高貴な雰囲気を身にまとっていく貴婦人のように、かぐわしい香りとふくよかな味わい、そして得も言われぬ優雅さが漂うワインになるのが特徴です。
ワインの品質の良さを示すことで知られるパーカー・ポイントは、ワイン評論家であるロバート・パーカーによって考え出された方法で、100点満点で採点されますが、第一級シャトーであるシャトー・マルゴーに対しては、常に高い点数をつけています。
1855年、パリで行われた万国博覧会の際に、ナポレオン三世がメドック地区のワインの格付けを行うよう指示したことにより、シャトーが生まれたことはよく知られていますが、当時、シャトーは4つでした。
一番に1級格付けされると目されていたシャトーが、フランス人による所有でなくなったことから、品質に文句のつけようがなかったものの、第二級に格付けされたためです。
とはいえ、シャトー・マルゴーにとっては4大シャトーであろうと5大シャトーであろうと、問題ではありませんでした。
パリ万国博覧会でのブラインドテイスティングで、4つのシャトーの中で唯一、20点を満点とする採点で20点満点をたたき出し、第一級シャトーとして認められたのはシャトー・マルゴーだけだったからです。

■味わいだけでなく全てがエレガントなシャトー・マルゴー
ボトルに貼られたラベルには、壮麗なシャトー・マルゴーの城館がそっくりそのまま描かれており、そのラベルを眺めただけでもシャトー・マルゴーがいかに優美なシャトーであるかがわかります。
10年熟成は当たり前、場合によっては30年かけてじっくりと熟成度合いを増していくシャトー・マルゴーのヴィンテージワインは、ぜひとも飲んでみたいワインです。
とりわけ「シャトー・マルゴー 2000年」は、果汁の色合いも濃厚で、シャトー・マルゴーならではの美しいルビー色が堪能できる上質の仕上がりとなっています。
味わいは、ブラックベリーやクレーム・ド・カシスといった果汁味溢れる香りに、微妙な新樽や黒鉛のアロマが加わり、力強くもしなやかなタンニンが絶妙なバランスを醸し出しています。
先に述べたパーカー・ポイントで知られる世界でもっとも有名なワイン評論家であるロバート・パーカーも大絶賛したボルドーヴィンテージ「シャトー・マルゴー 2000年」は、とりわけ品薄で入手困難となっています。
それだけワイン通がどうしても欲しくなるほどの出来栄えになっているということですので、まさにシャトー・マルゴーを代表するワインと言えるでしょう。