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■帝国の崩壊と植民の歴史
テキーラの元と言われるのが、リュウゼツランという植物の樹液をお酒として飲んでいたプルケです。
833年にアステカ族が作り始めたとされる飲み物で、日本酒やワインのような発酵酒でした。
16世紀に入り、スペインに侵攻されたアステカ帝国は滅び、植民地となります。
当然、スペインから多くの入植者がアステカ帝国だったところにやってきましたが、その中の町の一つに、ハリスコ州のサンティアゴ・デ・テキーラがあります。
この町にはテキーラの原材料であるリュウゼツランが多く育っており、スペイン人の手によって、1600年に最初のテキーラ工場が作られました。
発酵酒だったプルケは、スペイン人が蒸留酒に変え、名前もサンティアゴ・デ・テキーラにちなんでテキーラ酒と変わります。
ちなみに、テキーラの自治体全体はテキーラ市と呼び、サンティアゴ・デ・テキーラを指す時はテキーラ町、お酒を指す場合はテキーラ酒と呼んでおり、区別しないと混同してしまいますので、注意が必要です。

■テキーラが持つセレブな歴史の一面といえば
日本でテキーラが飲まれるようになってから、まだほんの30年程度しか経っておらず、しかも、どちらかというとカクテルのベースドリンクとしてのお酒というイメージが強いでしょう。
残念ながら、熟成されたテキーラは、とろみのある口当たりがおいしいお酒になるのですが、あまり知られていません。
ストレートで飲むのはかなりの酒豪か、テキーラについて知っている人だけとみえ、あまりテキーラをストレートで注文している人を見かけることはありません。
そのため、他にもあるスピリッツの一つという認識での歴史しか紡いでいないのが日本での実情ですが、世界で最も多くのテキーラを消費している国は違います。
最も多くのテキーラを飲んでいる国とは、もちろんメキシコだろうと思いきや、実はアメリカ合衆国なのです。
しかも、テキーラにはセレブなお酒というイメージがあり、これはハリウッドが作ったテキーラの歴史といえるでしょう。
ハリウッドスターといえば、セレブの代表ともいえる人たちですが、クリント・イーストウッドやロバート・デ・ニーロといった大御所たちが、好んで上質のテキーラを飲んでいるのはよく知られています。
また、おめでたい席ではシャンパンというイメージがありますが、Facebook創始者であるマイケル・ザッカーバーグが、契約成立の席でシャンパンではなくテキーラを飲んだことも、「テキーラ=セレブ」というイメージに拍車をかけました。
このテキーラのセレブイメージの歴史は、セレブな人たちがプレミアムテキーラのおいしさを知っているということの証であり、そうなると、ぜひとも一度はプレミアムを飲んでみたくなってきます。
日本でも近い将来、リッチな人たちが「シャンパンはもう古い、今はプレミアムテキーラの時代だよ」という日がくるかもしれません。

■プレミアムテキーラを選ぶなら
リュウゼツランという植物が原料となって作られるお酒であるということは、テキーラファンならよく知っていますが、プレミアムテキーラに関して言えば、原料はブルーアガベ100%の物に限ります。
1758年に創業し、260年もの歴史を持つホセ・クエルボ社は、メキシコはもちろん、世界中で最もよく知られているテキーラ製造会社で、ここが送り出すプレミアムテキーラ「クエルボ・トラディショナル・レポサド」は、ブルーアガベ100%の紛れもないプレミアム原料からできています。
この蒸溜酒を、アメリカンホワイトオーク樽で4ヶ月以上熟成させた、まさに高品質のプレミアムテキーラとなっています。
プレミアムテキーラだけが実現できる絶妙ななめらかさは、一度味わうととりこになること必至です。
「クエルボ・トラディショナル・レポサド」の場合、完熟フルーツに加え、樽が醸し出す独特のウッディさがとてもバランスよく仕上がっています。
甘くスモーキーでありながら、ほんのりスパイシーな余韻が口の中に残るあたり、セレブたちはプレミアムなテキーラのおいしさを間違いなく知っているといえるでしょう。