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■テキーラの原料はサボテン？
日本人にとって、テキーラは遠い国の馴染みのないお酒です。
そのため、テキーラはサボテンを原料にして作られている思っている人が意外と多くいます。
確かにテキーラの国・メキシコはサボテンが有名ですが、ことテキーラに関する限り、サボテンを原料にして作っているわけではありません。
サボテンはどうしても苦みがあるのが特徴で、そのまま食べるには適していません。
そのため、お酒なら大丈夫なのではと考える人が多いのが原因なのかもしれませんが、正しくはリュウゼツランという植物を用いて作られます。
リュウゼツランはアロエに似ていますが、その味わいと品質を守るために厳重な管理がなされ、他の種と交配することのないよう、種の純粋さを守る株分けが行われているほどです。
テキーラの原料がサボテンではなく、リュウゼツランという植物だとわかったところで、さらに理解を深めていきます。

■蒸留酒との歴史
アステカ帝国の先住民族であったメキシコ人は、樹液を絞ってとったプルケという液体をお酒代わりに飲んでいました。
そこへ、メキシコ人が暮らしていたアステカ帝国を打ち破り、スペイン人がやってきます。
そのスペイン人がやってきたために、苦労は計り知れなかったでしょうが、いいことも少しはありました。
それが、テキーラを醸造酒に変えたことです。
蒸留の方法を知らなかったメキシコの人たちにとって、プルケを根本的に変えたスペイン人によって作り出されたテキーラは、はじめはきっと恐る恐る口にしたことでしょう。
けれど、蒸留を終えた時点で飲むこともできれば、樽に入れて貯蔵しておくことでシルバーが美しいゴールドへと変わり、味わいもまろやかになるということを知ったら、おそらくスペイン人に感謝したのではないでしょうか。

■日本のイメージはまだまだ
日本ではカクテルで使われることが多いため、テキーラ単体でのおいしさを味わうという歴史は、それほど長くはありません。
日本酒やワインなど、様々な国のお酒を飲むことができるので、カクテルを作るということがまず面倒に感じられるからでしょう。
とはいえ、創業200年以上の歴史を持つクエルボ社が作りだすプレミアムテキーラなら、オン・ザ・ロックやストレートで飲んでも、アルコールは強いものの、とても口当たりが滑らかで甘く、おいしいお酒であることに気づきます。
やはりそこは200年以上の歴史を持っているだけあって種類も豊富ですので、そのまま飲むのに適したプレミアムテキーラの品揃えもばっちりです。
「クエルボ トラディショナル シルバー」なら、カクテルにしておいしく飲めるのはもちろんですが、キャラメルやバニラといった甘い香りを楽しむには、良質の氷を用意してのオン・ザ・ロックがいいかもしれません。

■日本でのテキーラの歴史はこれから
日本でテキーラなるメキシコのお酒が知られるようになったのは、今からおよそ30年程度前のことです。
伝統的メーカーのホセ・クエルボ社の歴史が200年以上続いていることを思えば、日本におけるテキーラの歴史は、まさに始まったばかりといっても過言ではないでしょう。
今後、おいしいカクテルでテキーラベースの物が増えたり、テキーラのおいしさそのものが分かる飲み方で提供される機会が増えることによって、日本におけるテキーラの認知度は上がり、どちらかというと甘いお酒が好きな女性に人気が出そうな気がします。
ただ、テキーラのアルコール度数は35～55%と高いので、くれぐれも悪酔いには気を付けたいところです。
プレミアムテキーラはとろりとした舌ざわりになることも、他のお酒にはない特徴ですので、まさにとろりとした琥珀色の液体を嘗めるようにして味わうのが、テキーラを飲む時の王道と言えます。
そうやって飲みながら、しっかりと食事もしていたなら、テキーラを飲んだからといって悪酔いすることはないでしょう。
お酒全般に言えますが、自分でセーブしながら飲むことが大事です。