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カティサークシリーズの原点となったカティサーク オリジナル

■カティサークの名の始まり

カティサークは、1923年にベリー・ブラザーズ＆ラッド社によって開発されたブランドです。
ベリー・ブラザーズ＆ラッド社は1698年に創業し食料雑貨商を営んでいました。
カティサーク オリジナルをはじめ、さまざまなカティサークウイスキーのボトルラベルをチェックしてみると、中央部分には白い帆船が描かれていることがわかります。
この帆船は、海の女王と呼ばれた快速帆船「カティサーク」です。
カティサークは、最も速く走る船として今でも伝説となっており、1887年の最速記録はいまだに破られていません。
そんなカティサークの名をウイスキーブランド名として名付けたのがジェームズ・マクベイ氏です。
彼は、画家として活躍していましたが、ベリー・ブラザーズ＆ラッド社の食事会に招待された際にカティサークという名をウイスキーブランド名として名付けることを思いついたと言われています。
現在のカティサーク オリジナルに描かれている帆船や文字は、ジェームズ・マクベイ氏によるものです。

■アメリカ人にも愛されるウイスキーを開発

ベリー・ブラザーズ＆ラッド社がウイスキーの開発を行っていた当初、イギリスだけでなくアメリカへの輸出も意識していました。
カラメルなどで色付けするのではなく、ナチュラルな色合いを目指し新しいウイスキーが開発されました。
禁酒法時代が終わる頃には、世界に名の通るウイスキーブランドとして成長し、現在はベリー・ブラザーズ＆ラッド社からエドリントン・グループ会社へと経営が移り変わっています。

■書籍の中にも幾度となく登場したカティサーク

カティサークという名は、ウイスキー好きの方だけでなく読書家の方も耳にしたことがあるのではないでしょうか。
日本を代表する作家である村上春樹氏の小説の中でもカティサークが登場します。
村上春樹氏の作品の中で何度もカティサークが登場しており、これまでに「1Q84」「象工場のハッピーエンド」「ダンス・ダンス・ダンス」など多くの書籍の中でカティサークの名を目にすることができます。
物語に深みを持たせてくれるカティサークは、一流と呼ばれる原酒を数多く使用して製造されているのも特徴です。
今や世界を代表するスコッチウイスキーとして名を広めており、日本人はもちろんのこと、世界各国に多くのファンを獲得しています。
名だたる蒸溜所の原酒をブレンドしていますが、ニッカウイスキーの創業者である竹鶴政孝氏がウイスキー造りを学んだグレンロセスの原酒を含んでいるのもおいしさの秘密と言えるでしょう。
このほかにもウイスキー界のロールスロイスと呼ばれるマッカランやハイランドのグレングラッサなどの原酒も惜しみなく使用されています。
贅沢な一本となっているものの、リーズナブルな費用で手に入れることができるのも多くの方から愛される理由です。

■カティサーク オリジナルの特徴

カティサーク オリジナルは、1923年に開発されました。
アルコール度数は40度と比較的低くなっており、飲みやすさが好評です。
現在までに多くのカティサークウイスキーが発売されてきましたが、カティサーク オリジナルは、まさにその名を世に広める原点となったウイスキーと言っても過言ではありません。
マッカランやハイランドパークのキーモルトを使用しており、バニラやチョコレートなどの甘い香りを楽しむことができます。
また、口当たりが良く、フルーティーな味わいをたっぷりと堪能できるのも魅力と言えるでしょう。
ウイスキー初心者も飲みやすく、ロックでも加水してもおいしく味わえます。
また、スッキリと飲みたい方には、ハイボールもおすすめの飲み方です。
リーズナブルな価格で販売されているのも嬉しい点となっており、毎日の晩酌のお供に欠かせないという方も少なくありません。
女性にも飲みやすい爽やかな味わいのウイスキーとなっているので、普段使いの一本として手に入れてみてはいかがでしょうか。