お酒買取なら大阪のネオプライス

カティサーク プロヒビションの歴史的背景が面白いと思う理由

■力強いテイストで人気のカティサーク プロヒビション

カティサーク プロヒビションは、世界的に知られているブレンデッドスコッチウイスキー「カティサーク」の1銘柄です。
「カティサーク」の歴史を調べてみると、名前の由来と歴史的事実につながりがあることがわかりました。
「カティサーク プロヒビション」の由来についても同じことが言えます。
カティサークの歴史を振り返りながら、カティサーク プロヒビションの名前の由来や特徴についてご紹介します。

■カティサークの歴史

カティサークのラベルには、帆船が描かれていますが、帆船と「カティサーク」の名前はリンクしています。
実はカティサークは、実在した帆船の名前からつけられていて、カティサークのシンボルとなっているのです。
カティサークは、19世紀に活躍した、英国のイギリスの快速帆船で、英国から中国へ紅茶を輸送する役割を果たしていました。
当時カティサークのほかにも帆船が中国と英国間を往来していて、どの帆船が一番早いか競い合う、「ティーレース」が開催されていたようです。
カティサークは最速を誇る帆船としてレースに勝利することが期待されていました。
1872年のティーレースでは、ライバルのサーモピレーと白熱したレースを展開しますが、船の故障により、優勝をサーモピレーに譲ることになってしまいます。
ティーレースには勝てなかったものの、紅茶の輸送船として活躍したことは事実です。
カティサークは保存されており、ロンドンのグリニッジで展示されています。
実はカティサークは、一度、国外に売却されたことがありました。
快速帆船の需要が衰え、カティサークは1895年、ポルトガルに売却されてしまいます。
その後1922年に、英国はポルトガルからカティサークを買い戻しました。
カティサークが英国に戻ってきたと喜んだ、ベリーブラザーズ＆ラッド社（BBR）は、自社のウイスキーに「カティサーク」と名付けました。
これが、カティサークの誕生秘話です。
カティサークは日本の作家村上春樹氏が愛飲しているウイスキーとしても知られ、『IQ84』など小説にも登場するほどです。
船のカティサークも多くの人々に愛されましたが、それと同様に、ウイスキーも国境を越えて愛されています。

■カティサーク・プロヒビションの名前の由来と時代背景

カティサークの販売と製造を手掛けるBBRは、英国では最も古いワインとスピリッツの販売店として知られ、創業は1698年と言われています。
しかしウイスキーの製造は20世紀に入ってからで、初めて登場したのは1923年、「カティサークスコッチウイスキー」でした。
1923年といえば、アメリカで禁酒法が発動された年。
そんなアメリカにカティサークを秘密裏に持ち込んでいたのが、ウィリアム・フレデリック・“ビル”・マッコイでした。
マッコイは船乗りで、その立場を利用しての密輸でしたが、マッコイが持ち込んだウイスキーは本物であることが認められていて、禁酒法後カティサークがアメリカで人気になったキッカケを作ったと言われています。
マッコイの業績を讃えて誕生したのが「カティサーク プロヒビション」です。
「プロヒビション」には「禁酒法」という意味があり、その由来はマッコイのエピソードから来ています。

■カティサーク プロヒビション

カティサーク プロヒビションは、アメリカンオーク樽で熟成されたシングルモルトと、高品質のグレーンウイスキーをブレンドて造られた、ブレンデッドウイスキーです。
ノンチルフィルタリングでボトリングした、アルコール50度のウイスキーで、スパイシーで飲みごたえのある、力強いテイストに特徴があります。
ラムレーズンの後をブラックペッパーが追いかけるように香り、豊かな香りが鼻に心地良く広がります。
ストレートやロックとの相性が抜群で、コクのあるスコッチを堪能できるでしょう。
甘さはほとんどないので、ビターな味を好む人に向いています。