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オリジナルボトルが美しく原酒のブレンドも珍しいカティサーク 12年 エメラルド

■カティサーク 12年 エメラルドの特徴

カティサーク 12年 エメラルドは灯台やランタンをイメージさせる個性的なボトルに、ダブルマリッジ製法を用いた手間と時間をかけたブレンデッドウイスキーがボトリングされています。
ローランドモルトをベースに、グレングラッソーやグレンゴインといったハイランドモルトをブレンドした後一旦樽熟成を行い、さらにグレーンウイスキーを加えてから再び樽熟成をさせる製法で、さまざまな原酒が一つにまとまって磨き抜かれた美しいハーモニーを奏でる珠玉の一本となっています。

■カティサークの特徴

カティサークはライトで飲みやすいブレンデッドスコッチウイスキーをコンセプトにしたブランドです。
定番のスタンダードボトルでは、スコットランドの中でもスムーズな飲み口が特徴のグレンロセス蒸溜所やマッカラン蒸溜所などスペイサイド地方のモルトをメインにブレンドしており、まろやかで上質な仕上がりが楽しめます。
カティサークはスペイサイドをはじめ、スコットランド各地域の蒸溜所の中から、リリースするウイスキーのコンセプトに合わせ、さまざまなモルトを厳選してブレンドしながらも、常にカティサークらしさを醸し出しています。
この点、カティサーク 12年 エメラルドでは、スコットランド南部にある低地が広がるローランドと、反対に1,000m級の山脈が連なり山と谷に囲まれた高地が広がる北部のハイランドの蒸溜所のモルトをブレンドしているのが特徴的です。
低地にあるローランドモルトは軽くて飲みやすく、カティサークのライトテイストを表現しやすいモルトです。
グレングラッソーはハイランドの中でも海岸に近い港町の蒸溜所であるため、やや潮っぽさが感じられ個性的なテイストとなっています。
グレンゴインは柑橘類の芳醇な香りとフルーティーな味わいが特徴ながら、クセが少ないモルトを生み出すため、カティサークとは馴染みやすいモルトの一つです。
これらをブレンドして一度寝かせた後で、さらにグレーンウイスキーを加えてダブルマリッジ製法で仕上げており、非常に緻密に計算しつくされた磨きのかかった一本となっているのです。

■カティサークの誕生

カティサークのブランドの歴史は、ロンドンのセント・ジェームスズストリート3番地にあったワイン商ベリー・ブラザーズ＆ラッド社の創業地から始まります。
ベリー・ブラザーズ＆ラッド社の経営者の1人であったフランシス・ベリーは、その当時、禁酒法が施行されていたアメリア向けに、これまでにないウイスキーを送り込みたいと考えていました。
アメリカで禁酒法が施行されたのは1920年のことで、彼がアメリカ向けブランドの企画をスタートさせたのは、1923年3月23日との記録が残されています。
これまでのスモーキーで着色された濃厚な色合いが定番のスコッチウイスキーとは異なる、過剰な着色を施さない淡い自然な色合いで、ライトなテイストの上質なブレンデッドウイスキーを生み出したのです。
アメリカ向けのウイスキーをイギリスで発売すると、その真新しさもあって瞬く間に評判が広がります。
すると密輸業者の目にとまり、企業として密輸に加担するリスクなく、彼らの手により禁酒法で輸入も制限されていたアメリカへと大量に持ち込まれることができたのです。

■カティサークのブランド名の由来

密輸業者の自発的な活動を巧みに利用して、禁酒法時代にその名を知らしめて行ったカティサークというブランド名は、1800年代後期にイギリスで大活躍した快速帆船の名前から取られました。
それゆえにカティサークのラベルには、帆船が描かれています。
フランシス・ベリーがアメリカ向けの新しいウイスキーの構想を、心のおける親友である友人のスコットランド出身の芸術家であるジェームズ・マクベイに話したところ、帆船の名称をブランド名にしてはと提案されたのです。
帆船は1869年にスコットランドで進水され、帆船脚の速さで一躍有名となりました。
大英帝国時代の発見と冒険の歴史を象徴する帆船の中でも、カティサーク号は世界最速の船として快速ぶりを発揮しており、禁酒法真っただ中のアメリカに挑もうとする歴史的で冒険心に富んだ新たなウイスキーブランドと、イメージがまさにピッタリだったのです。
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