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最高評価を獲得したカティサーク 18年 デラックス

■カティサーク 18年 デラックスの特徴

カティサーク 18年 デラックスは厳しいウイスキー評価をすることで知られる、世界的なウイスキー専門誌である英国ウイスキーマガジン誌で、全ウイスキー部門の中の最高得点を獲得した究極のウイスキーです。
スコッチの聖地であるスコットランドの中でも上質なウイスキーを造るハイレベルな蒸溜所が多く集まるスペイサイドの長期熟成モルトをブレンドした珠玉の一本です。
スペイサイドはマッカランやグレンリベットなど、スコッチを代表する有名な蒸溜所が集まっており、スムーズな味わいの飲みやすいウイスキーが生産されています。
カティサークは自ら蒸溜は行っておらず、スコットランドの蒸溜所の原酒を厳選してブレンドするブレンデッドウイスキーを製造しているブランドです。
そんなカティサークがスペイサイドの18年以上熟成させたモルトだけをブレンドした、洗練されたブレンデッドウイスキーとなりました。

■カティサークとは

カティサークは自らスコットランドで蒸溜所を運営しているシングルモルトメーカーではなく、スコットランドの蒸溜所各所から厳選したシングルモルトをブレンドするブレンデッドウイスキーのブランドです。
ブレンドのコンセプトはライトでスムーズな飲み心地の良さで、1923年の開設以来、誰もが飲みやすく親しみやすいブレンデッドウイスキーを提供し、世界で愛飲されています。
ウイスキー初心者にも飲みやすく、価格的にも手頃なものが多いことから、日本でも普及しているウイスキーの一つです。

■カティサークの誕生と普及の歴史

カティサークは禁酒法時代のアメリカ向けに売り出そうと企画された、ブレンデッドスコッチウイスキーです。
その発案者となったのがベリー・ブラザーズ＆ラッド社（BB&R社）の経営者の1人であるフランシス・ベリーでした。
ベリー・ブラザーズ＆ラッド社はワイン商でしたが、フランシス・ベリーはアメリカ人好みの新しいテイストのブレンデッドウイスキーを生み出し、アメリカ市場を開拓、拡大しようと考えていたのです。
禁酒法による規制が敷かれているアメリカにどうやって流通させるのか、難しい課題を達成させるために、当時、イギリスで話題を集めていたイギリスの英雄的な存在の快速帆船であったカティサークの名を付けました。
中国からイギリスへの紅茶の輸送をはじめ、アメリカへの麻の輸送も行うとともに、オーストラリアから羊毛を輸送した際には最新鋭の蒸気船を超える速度で運ぶなど大活躍を見せた快速帆船にあやかり、禁酒法時代のアメリカに乗り込みたかったのかもしれません。

■禁酒法時代のアメリカを制した秘儀

1920年に禁酒法が施行されたアメリカでは酒類の製造や販売、輸入も禁止されていました。
フランシス・ベリーはなぜ、そんなアメリカをターゲットにしたのでしょうか。
それは当時、アメリカでは粗悪な密造酒が横行するとともに、密輸業者によってスコットランドのウイスキーが流れていたことに目をつけたからです。
良質なスコッチウイスキーを造り、アメリカに入り込むことができれば、需要が獲得できると考えたのでした。
では、どのようにしてアメリカに持ち込ませたのでしょうか。
もちろん、会社として自ら密輸に加担したわけではありません。
密輸業者をうまく利用したのです。
アメリカ人の好みをリサーチし、まず、淡い色合いでライトでスムーズな飲み口のブレンデッドウイスキーを開発します。
そして、いきなりアメリカをターゲットにするのではなく、まずはイギリスに流通させたのです。
新しいテイストのウイスキーは、その飲みやすさでイギリスでも話題になりました。
するとすぐに密輸業者の手で、バハマを通して禁酒法が敷かれたアメリカへと運ばれることに成功したのです。
粗悪な密造酒がはびこっていたアメリカでは、上質なおいしいウイスキーがやってきたとすぐに話題になり、禁酒法時代にもかかわらず、カティサークの名が知られることになりました。