お酒買取なら大阪のネオプライス

トミー・デュワーが世界的ブランドにのし上げたデュワーズのデュワーズアンセスター

■世界的ウイスキーブランドと知られるデュワーズ

デュワーズというと日本の方でもスーパーなどでお見かけしたことがある方も多いのではないでしょうか。
このデュワーズは、1846年にジョン・デュワーによって創業されたウイスキーブランドです。
ジョン・デュワー＆サンズ社で製造・販売されています。
ウイスキーをガラス製のボトルに入れて販売することに成功した人物です。
実はこの当時は、酒屋にウイスキーを買いにいくために自分たちでウイスキーを入れる容器を持って買い物に行かなければならなかったのであまりウイスキー自体が売れるような時代ではありませんでした。
しかし、ジョン・デュワーはできるだけ透明に近く、色の判別が可能なガラスのボトルに詰めて販売することを思いついて販売を開始したところ今では当たり前のスタイルでボトリングされるようになりました。
さらにジョン・デュワーが亡くなった後、2人の息子ジョン・アレクサンダー・デュワーとトミー・デュワー兄弟によってより、デュワーズの地位を不動のものにしたのです。
特に弟であるトミー・デュワーは非常にユニークな方法で大々的な宣伝を行ったことで世界的に愛される人気を手に入れました。
世界でも有数の酒類メーカーである、かのバカルディ社の主要ブランドの一つとしても有名なブランドです。

■トミー・デュワーの功績

ジョン・デュワーが亡くなった当時、兄のジョン・アレクサンダー・デュワーが26歳、そして弟のトミー・デュワーはわずか16歳の少年でした。
兄アレクサンダーはどちらかというと政治に関心があり、自由党の国会議員を務めあげたほどの真面目な紳士のような人物でした。
一方の弟は、時に冗談を交えるようなユーモアのある性格で、保守党の国会議員として活躍、さらにロンドンの執政官まで務めた人物です。
この2人の相反する性格や性質によって、アレクサンダーは製造担当し、弟トミー・デュワーは販売と営業をメインで担当します。
この中でトミー・デュワーはウイスキー広告のパイオニアともいえる存在でありあらゆる宣伝によってデュワーズの名を広めていくことになります。
彼は全英広告協会の副会長でもあったこともあり、彼の手腕はフルに活かされていくことになります。
1892年から1893年にかけデュワーズの広告費は3,000ポンドと巨額の広告費を費やして宣伝活動を行いました。
さらに1898年には飲料メーカーとして世界初、映画広告を製作し、1911年にはヨーロッパ最大の電光掲示板広告をロンドンのデュワーズ埠頭に設置し、大きな注目を集めます。
彼はロンドンでのプロモーションのみならず、アメリカにまで運んで世界的ブランドへと成長を遂げることに成功します。
さらに彼は鉄鋼王であるアンドリュー・カーネギーとも親交がある人物だったこともあり、カーネギーを通し当時の大統領ベンジャミン・ハリソンに樽入りデュワーズをプレゼントとして贈っています。
これによりデュワーズの名は全米に知られるきっかけとなりました。
さらにアメリカの禁酒法が解禁された際も、港へデュワーズを積んだ船を待機させて解禁とともに上陸させてより強くブランドを印象づけることに成功します。
まさにデュワーズの発展は、トミー・デュワーによる手腕といっても決して過言ではありません。

■デュワーズ アンセスター

デュワーズのブレンデッドウイスキーは、複数のシングルモルトをベースとして、グレーン・ウイスキーを混合して製造されています。
使用されるシングルモルトはメインとなるアバフェルディ、オルトモア、ロイヤルブラックラ、クライゲラヒ、マクダフの5種類になります。
そもそもブレンデッドウイスキーは飲みやすさが特徴のウイスキーになりますが、デュワーズはスムースでクリアな味わいであり、スコッチの原料として欠かせない麦の味わいをきれいに引き出せているウイスキーだと大きく評価されています。
中でもデュワーズアンセスターは、1960年～1970年代初期にかけて流通していたホワイトラベルの高級品・上位ボトルです。
メインの原酒にはアバフェルディをメインとして、華やかかつしっかりした味わいのグレンオードウイスキーを使用したことで、いつまでも色あせることない高いクオリティを堪能できるお酒です。