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ぜひハイボールで飲んでほしいデュワーズ100周年記念ボトル

■ウイスキーの飲み方は色々

ウイスキーというと皆さんはどんな風に飲んでいるでしょうか？
やはり原酒の味を楽しみたいという人はストレートを飲むでしょう。
ウイスキーはしっかりと冷やしたほうが美味しい、という方はロックを飲むはずです。
そのほかにもお湯で割ったり、コーラやジンジャーエールで割ったりなど、さまざまな飲み方が存在します。
その中でも人気の高い飲み方として、ハイボールが挙げられるでしょう。
ソーダを使ってウイスキーを割り、さっぱりと飲めばあまり酔うことなく何杯でもウイスキーを楽しむことができます。
ところで、このハイボールを発案した人が誰かご存知でしょうか？
もちろん古くからある飲み方なのでさまざまな起源があるのですが、一説にはウイスキーブランドの創業者の息子が考案したとされています。
そのブランドこそ、今回紹介するデュワーズなのです。

■由緒正しきウイスキーブランドであるデュワーズ

デュワーズは1846年にジョン・デュワーによって製造がスタートしたウイスキーです。
名前からわかる通り、デュワーズは長らくデュワー一家の経営で成り立っていたウイスキーでした。
ジョン・デュワーが亡くなった後、経営権は2人の息子にゆだねられることとなります。
特に弟のトミー・デュワーは経営の才能があり、彼がいなければデュワーズは今日の地位を手に入れられなかったといっても良いでしょう。
トミーはウイスキーの製造については兄に任せ、自分はプロモーションに力を入れるべきだと判断します。
まずトミーは、当時エジンバラで開催されていた国際博覧会に目を付けました。
もちろんイギリスでもウイスキーの味を競うコンテストは数多く開かれていました。
しかし、国際博覧会となるとイギリス以外の国からも観光客が訪れます。
そこで優秀な成績を収めればデュワーズはイギリスのみならず世界で知られるウイスキーになれると判断したのです。
果たしてデュワーズは国際博覧会でメダルを獲得し、一躍有名なウイスキーとなりました。
また、先ほど紹介した通りハイボールの飲み方を人々に伝えたのもこのトミーだとされています。
トミーはこのようにあの手この手でウイスキーを売り込む戦略を作ることで有名でした。
その他、彼はさまざまな業界の著名人と交友が深かったことでも有名です。
その中の一人には19世紀を代表する富豪アンドリュー・カーネギーもいました。
当然ながら彼にデュワーズのウイスキーを売り込めば、彼の友人の富豪がデュワーズをたくさん買ってくれるとトミーは判断します。
カーネギーはデュワーズをいたく気に入り、以来愛飲するようになり友人にも勧めるようになりました。
その中の一人に、なんとアメリカ大統領も含まれていたのです。
大統領が飲んでいるウイスキーということもあってデュワーズはアメリカにも広がるようになりました。
この結果、今に至るまでデュワーズは世界的に飲まれているウイスキーの一つとなったのです。

■父と子が協力して有名にしたウイスキー

デュワーズの主力商品としてはホワイトラベルがよく知られています。
もともと創業者のジョン・デュワーが造り出したものですが、これが本格的にイギリスで飲まれるようになったのは1886年以降です。
というのも先ほど紹介したエジンバラ国際博覧会はこの年に開かれました。
ホワイトラベルはここで世界に評価され名がとどろくようになったのです。
そして1986年にデュワーズは100周年の記念として「ホワイトラベルセンテナルフラゴンリミテッドエディション」を発売します。
父が生み出し、子が広めたウイスキーが百年の時を経てもなお飲まれ続けているのです。
デュワーズのホワイトラベルの特徴はなんといってもクセのなさにあります。
ウイスキーというと独特な苦みや、甘い香りなどを売りにするものも多いですが、デュワーズはあえてそうしたものを廃し、口当たりの良さを重視しているのです。
そんなウイスキーはやはりハイボールで飲むべきでしょう。
ソーダを注いだ瞬間にはじけるさっぱりとした香りを味わいながら飲みたいところです。