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■意外と知られていないドン・ペリニヨンのロゼ
シャンパーニュの最高ランク銘柄といえばドン・ペリニヨンというのは、シャンパンにあまり詳しくない人でも聞きかじりで知ったことがあるのではないでしょうか。
そんなドン・ペリニヨンは「ドンペリの白」が有名で、ゴールドの色合いが美しいきめ細かな泡立ちの美しいシャンパンです。
フランスでは正式にはシャンパーニュと言い、英語ではシャンペンと言いますので、日本でおなじみのシャンパンという呼び方はいわば日本語と言えますが、それでもモエ・エ・シャンドン社のドン・ペリニヨンは一度は飲んでみたい憧れのシャンパンです。
最近はワインに興味を持つ人が増えてきたこともあり、女性への贈り物にワインを選ぶ男性が増えています。
赤ワインが人気ですが、味わいにどうしても好みが生まれやすい傾向があることと、ボルドーワイン派なのか、ブルゴーニュワイン派なのかでも好みが変わります。
また、ワインには5大シャトーやロマネコンティといった有名どころが存在しますので、安物はプレゼントできないとなると、むしろ逆にシャンパーニュのドン・ペリニヨンという手もいいのではないでしょうか。
女性への贈り物なら、あまり知られていないドン・ペリニヨンのロゼが美しいことから、断然おすすめです。

■ドン・ペリニヨンのロゼはどうやって生まれたのか
ドン・ペリニヨンのロゼが最初に作られたのは1959年のことで、最初のヴィンテージがイラン国王のために用意されたのが、ドン・ペリニヨンのロゼの始まりと言われています。
ヴィンテージとは、おいしくなるための熟成期間を経たもののことで、ドン・ペリニヨンの場合、白が7～8年なのに対して、ロゼは8～10年かかります。
なぜロゼの方がヴィンテージに長い期間を要するかというと、ロゼ特有の淡いピンク色をつけるために、シャンパーニュに赤ワインを少量混ぜるためです。
少量とはいえ、赤ワインにはタンニンが含まれており、独特の渋みがあります。
この渋みが抜けない間に飲むと、シャンパーニュの味わいがどうしても劣りますので、長期熟成することによって赤ワインのタンニンの渋みを取り除くわけです。
ドン・ペリニヨンのロゼの最初のヴィンテージは1959年ですが、その後もパーカー・ポイントで知られるワイン評論家のロバート・パーカー氏によって、1980年以降に作られたドン・ペリニヨンのロゼは、ほぼ全てにおいて95点以上の高得点をたたき出しています。
ドン・ペリニヨンのロゼがこれほどまでに人気なのは、一体なぜなのでしょうか。

■ロゼの歴史は赤ワインの歴史と重なる
ドン・ペリニヨンのロゼは、淡いピンク色をつけるために、赤ワインの中でも最高級品質とされるピノノワール種を用いています。
ブルゴーニュワインの中でも、ピノノワールと言えばロマネコンティへとすぐにつながることからもわかるように、稀少価値の高い赤ワインをロゼの色合いを出すために使っているのですから、高い評価になるのもうなずけます。
しかも、赤ワイン特有のタンニンの渋みを消すために、ドン・ペリニヨンロゼヴィンテージ2004年は10年間にわたって熟成させたと言いますから、モエ・エ・シャンドン社のドン・ペリニヨンのロゼに対する意気込みのほどが伝わってくると言っても過言ではありません。

■マグナムサイズも登場
偉大なブルゴーニュに匹敵するとまで言われるドン・ペリニヨンロゼヴィンテージ2004は、1500㎖入りのマグナムサイズまでもが登場しましたが、圧倒的な人気の高さから、インターネットショッピングサイトでは軒並み売り切れています。
価格としてはマグナムサイズではあるものの、まだ手が出せる8万円程度といった価格帯ですので、どこかで見つけたら思い切って買ってみたいところです。
ドン・ペリニヨンのファンとしては、ブルゴーニュワインにも匹敵する味わいとなれば、ロゼであっても飲んでみたいところですし、マグナムサイズならたっぷり飲めるのも嬉しいところです。
どこかで見つけることができたら、それはまさに運命の出会いと言えるでしょう。