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■ドン・ペリニヨンには種類がある
ドン・ペリニヨンは、修道士であったドン・ペリニヨンによって作られたという歴史があることはよく知られていますが、どちらかというと最高級シャンパンとしての知名度の方が優先され、ドン・ペリニヨンの歴史を知らずにドン・ペリニヨンを飲んでいるという人も多いことでしょう。
特に、日本がバブル景気に沸いた時代、赤ワインの最高峰と言われるロマネコンティとドンペリニヨンを一緒にし、ピンク色した「ピンドン」なる飲み方が、バブル景気で急に羽振りが良くなった人たちの間ではやり、バーやクラブなどでよく注文されていたという社会現象がありました。
その名残からか、未だにドン・ペリニヨンに存在するロゼのことを「ピンドン」と言う人がいますが、正しくは「ドン・ペリニヨンロゼ」ですので、ここはドン・ペリニヨンについて正しい知識があるように受け止められるべく、きちんとした名前で注文するのがおすすめです。

■ドン・ペリニヨンのロゼとは
ドン・ペリニヨンといえば白というイメージが強く、ロゼの存在はあまり目立ちませんが、2004年のロゼはヴィンテージとなっており、ドン・ペリニヨンならではのしっかりした品格と滑らかな口当たり、それでいて強烈な印象を残すアタック感を持ち合わせた、まさにヴィンテージならではの奥の深い味わいに仕上がっています。
よく知られている「ドンペリの白」は、通常、8年ほど熟成させることでおいしくなりますが、ロゼの場合はブドウの品種が異なることから、ドンペリの白よりも少し長い10年ほど熟成させることで、おいしくなるのが特徴です。
淡いピンクは、モエ・エ・シャンドン社のドン・ペリニヨンというステータスと相まって、とりわけ女性に人気があり、特別な贈り物として用いるにはぴったりです。
正式名称は「ドン・ペリニヨン ロゼ ヴィンテージ」といいますので、ドンペリピンクはもちろんのこと、間違っても「ピンドン」などとは言わない方が、スマートな男性と映ることでしょう。

■ドン・ペリニヨンロゼの味わいとヴィンテージ2004年の特徴とは
ドン・ペリニヨンロゼは、アッサンブラージュ法と呼ばれる方法によって、原酒に赤ワインを加えることで、独特の淡いピンクをつけることに成功しています。
赤ワインを使うことで色味の調整が簡単になるところは便利なものの、一方でドンペリニヨンの原酒に赤ワインを加えることにより、赤ワインが持つ特有の渋みがシャンパーニュの中に残ってしまうという難点があります。
この赤ワインの渋みを抜くために必要になるのが時間で、長期熟成することによって赤ワインの渋みの元であるタンニンが抜けていきます。
ドンペリニヨンロゼは、見た目のピンク色が非常に華やかでゴージャスなシャンパンですが、ドン・ペリニヨンにとって絶対に妥協したくない優れた味わいを実現するには、白を上回る長い熟成期間が必要になるというわけです。
しかしながら、この長期熟成期間を経て市場に出回ったドン・ペリニヨンロゼの味わいは非常にさわやかでコクがあり、フルーティーな香りが楽しめる逸品です。
ドンペリニヨンならではの深みのある味わいは、さわやかさやコク、そして香りのバランスという要素が、うまく取れているからこそ実現できるといえます。
さらに泡が非常に細かいところもドンペリニヨンならではの特徴で、料理を選ぶことなくおいしくいただけるところが、ドン・ペリニヨンロゼの最大の特徴といえるかもしれません。
ドン・ペリニヨンロゼヴィンテージ2004は、シャルドネとピノノワールの二つの品種で構成されています。
ピノノワールはロマネコンティなどで有名な赤ワインのブドウ種ですし、シャルドネは白ワインの高品質なブドウです。
どちらも最高級のブドウ種を使って作ったというあたり、ドン・ペリニヨンロゼヴィンテージ2004がおいしくないはずはなく、ロゼを飲むのであれば、一度は飲んでみたいドン・ペリニヨンとなっています。