お酒買取なら大阪のネオプライス

エドラダワー・バレッヒェン・ボルドーカスクマチュアード #7

■ハイランド地方で誕生したお酒

エドラダワー・バレッヒェン・ボルドーカスクマチュアード #7 は、スコットランドハイランド地方にある小さな蒸溜所、エドラダワー蒸溜所で製造されたウイスキーです。
このウイスキーの名前に使われている「バレッヒェン」は、かつてエドラダワーと同じパースシャー郡に存在した、蒸溜所の名前が付けられています。
バレッヒェン蒸溜所については、現在あまり多くは伝えられていませんが、ウイスキー業界に影響を与えていることは確かです。
ここではバレッヒェン蒸溜所の歴史やエドラダワー蒸溜所との関わり、そしてエドラダワー・バレッヒェン・ボルドーカスクマチュアード #7 の特徴についてご紹介します。

■バレッヒェン蒸溜所の歴史

バレッヒェン蒸溜所は、ハイランド地方に属するパースシャー郡ロギレイト（Logierait）という村に、1810年に建設されました。
エドラダワー蒸溜所が建設されたのは1825年ですから、それよりもかなり前に建てられた蒸溜所です。
バレッヒェンを設立したのは農夫たちで、1875年にロバートソン&サンズ社に買い取られるまで、創設者やその親戚たちによってウイスキー造りが行われていました。
バレッヒェン蒸溜所はエドラダワー蒸溜所と同じく、農場の敷地内に建てられた、小規模の蒸溜所です。
生産されるウイスキーの量はそれほど多くなく、年間の生産量は18,000ガロン（約68,000リットル）ほどだったということです。
ロバートソン&サンズ社によるウイスキーの製造は1910年まで続けられて、同社の次に蒸溜所のオーナーとなったウィリアム・ローズによって製造が再開されました。
しかし1924年に再開されたウイスキー造りはそう長く続かず、1927年で製造はストップします。
1933年までに倉庫にあった樽などすべて売却されました。

■バレッヒェン蒸溜所とエドラダワー蒸溜所との関係

パースシャー郡にはかつて農場蒸溜所と呼ばれる小規模の蒸溜所が7つあったと言います。
そのうちの一つがバレッヒェン蒸溜所で、もう一つがエドラダワー蒸溜所です。
現在郡内で稼働している農場蒸溜所は、エドラダワー蒸溜所のみです。
エドラダワー蒸溜所は2002年に、バレッヒェンを販売する権利を取得しました。
このことにより、バレッヒェンという名前のウイスキーを再び世に送り出すことができるようになったのです。
なぜエドラダワーは、何十年も前に閉鎖した蒸溜所の名を冠したウイスキーを製造しようと決めたのでしょうか。
バレッヒェン蒸溜所が製造するウイスキーは、ヘビーピートの香りと風味に特徴があり、他のウイスキーと一線を画しました。
このピート感がクセになるウイスキー愛好家も多く、バレッヒェン蒸溜所のウイスキーを歴史に葬るのもったいないと、エドラダワー蒸溜所は考えたのかもしれません。
こうしてエドラダワー蒸溜所によってバレッヒェンの風味が復活しました。
バレッヒェンの製造には、ライフロイグ蒸溜所で活躍したイアン・ヘンダーソン氏が担当するなど、万全の体制でウイスキー造りが行われます。
2002年に誕生したバレッヒェンは多くの人の心を掴み、世界中にファンを持つロングセラーへと成長しました。

■エドラダワー・バレッヒェン・ボルドーカスクマチュアード #7 の特徴

エドラダワー・バレッヒェン・ボルドーカスクマチュアード #7 は、フェノール値が50ppm以上のピートを使い、長期間寝かせて造られた熟成モルトです。
パンチの強いピートの香りと風味、スッキリした味わいを楽しめます。
甘い香りや口当たりが苦手な人にもおすすめのウイスキーです。

■バレッヒェン蒸溜所に想いを馳せてみませんか

パースシャー郡を代表する蒸溜所として、今もウイスキー造りを続けているエドラダワー蒸溜所。
そのエドラダワー蒸溜所が製造する「バレッヒェン」には、かつてパースシャー郡で活躍した、バレッヒェン蒸溜所の味と香りが感じられます。
エドラダワー・バレッヒェン・ボルドーカスクマチュアード #7を飲みながら、バレッヒェン蒸溜所の歴史に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。