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濃厚なシェリーの魅力がたっぷり詰まったエドラダワー10年ストレートフロムザカスク

■日本にもファンが多い初心者にもおすすめの一本

「エドラダワー 10年 ストレートフロムザカスク シェリーバット」は、エドラダワー蒸溜所を所有するボトラーのシグナトリー社がストレート・フロム・ザ・カスクとして発売したウイスキーです。
1825年に創業されたエドラダワー蒸溜所は、スコットランドで最も小さな蒸溜所でもあります。
そして極めて少人数でのウイスキー生産を行っているエドラダワーは、250リットル入るホグスヘッドカスクに換算すると、1週間でわずか14樽しか製造できません。
そんな昔ながらの手作り製法で現在も生産を続けているエドラダワー蒸溜所の、長期熟成モルトを使用してシグナトリー社がボトリングしたのがこの「エドラダワー 10年 ストレートフロムザカスク シェリーバット」です。
もともとハイランド産のスコッチ・ウイスキーの中でも濃いめの味わいが特徴であるエドラダワーですが、「エドラダワー 10年 ストレートフロムザカスク シェリーバット」はバニラの香りが強く感じられる仕上がりとなりました。
また芳醇なクリーミーさもあるため、舌触り大変なめらかとなっています。
口当たりが甘いせいかウイスキー初心者にも飲みやすいと評判で、世界はもとより日本にも数多くのファンがいる銘柄です。

■エドラダワー蒸溜所の規模とシグナトリー社のこだわり

エドラダワー蒸溜所のオーナーであるインディペンデントボトラーズ（独立瓶詰業者）のシグナトリー社は、2018年9月に「エドラダワー 10年 ストレートフロムザカスク シェリーバット」の近年リリースを発表しました。
2007年にエドラダワー蒸溜所にて蒸溜し、10年の熟成期間を経て2017年にシグナトリーがボトリングした、アルコール度数58.8度のシングルカスク・ウイスキーです。
エドラダワー蒸溜所は1825年に創業し、現在も創業当時と変わらない方法でウイスキー造りを行っています。
蒸溜所の規模はスコットランド最小で、初蒸溜釜と再蒸溜釜がそれぞれ1基ずつあるだけです。
蒸溜所と長い歴史の中ではたびたび蒸溜所を保有するオーナーが変わるなどの変遷を繰り返してきましたが、1980年代にサイミントン兄弟が創業したボトラーのシグナトリー社所有となってからは、途切れることなく現在もウイスキーの生産を続けています。
そんなシグナトリー社が所有するエドラダワー蒸溜所生産の「エドラダワー 10年 ストレートフロムザカスク シェリーバット」は、ボトラーズリリースとはいうものの、ほぼオフィシャルボトルであると言っても過言ではありません。
特にシグナトリーはそのほとんどがシングルカスクボトルとなっており、ほかの樽とヴァッテッドしないのが特徴です。
中でもエドラダワーはシングルカスクでボトリングすることがすべてと言っても過言ではないため、エドラダワーの良さがそのまま味わえるとして高い人気を誇っています。

■ネーミング通りの濃厚なシェリー感が味わえる

「エドラダワー 10年 ストレートフロムザカスク シェリーバット」はカスクにシェリーバットを使用しており、濃厚で甘やかなシェリー由来の香りがかなり強い仕上がりです。
そのほかにもミルクやビターチョコレート、プルーンなどの濃厚な香りが混ざり合い、絶妙なアロマを醸し出しています。
さらに味わいもまったりとした濃厚さが特徴で、粘性のある飲み口と独特のミルキー感が口の中に広がります。
このジャムやミルクチョコレートのような強い甘みのある味わいを、樽の渋みが引き締めているのがおわかりいただけるでしょう。
余韻はそれほど長くはないものの、心地良さを伴って響くのが特徴的です。
10年間の歳月をシェリーバットで熟成した「エドラダワー 10年 ストレートフロムザカスク シェリーバット」は、シェリー好きにはたまらない逸品と言えるでしょう。
濃縮されたフルーツと甘みの強いチョコレートが凝縮され、さらにエドラダワーならではのコーヒーフレッシュを思わせる植物性油脂のクリーミーさが、ビターチョコレートをミルクチョコレートに変えているから不思議です。
とにかく甘くて濃厚なシェリーカスクのウイスキーを楽しみたいという人には、満足できること間違いなしの一本になるでしょう。