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コクのある味わいが魅力のエドラダワー 10年アンチルフィルタード2004

■濃いめの味わいが魅力の逸品

「エドラダワー 10年 アンチルフィルタード 2004 シグナトリー」はスコットランドで最も小さいと言われるエドラダワー蒸溜所が、昔ながらの手作り製法で生産した長期熟成モルト・ウイスキーです。
1825年創業のエドラダワー蒸溜所は、現在インディペンデントボトラーズ（独立瓶詰業者）の「シグナトリー社」が所有する蒸溜所となっています。
「エドラダワー 10年 アンチルフィルタード 2004 シグナトリー」はシグナトリー社がリリースしている人気シリーズ「アンチルフィルタード・コレクション」のうちの一本で、コクのある濃いめの味わいが特徴です。
エドラダワー蒸溜所は非常に少ない人数でウイスキーの生産を行っているため、1週間のウイスキー生産量は250リットル入るホグスヘッド樽に換算してもわずか14樽しか出来上がりません。
それでなくてもシグナトリー社のアンチルフィルタード・コレクションは人気が高く、2015年にボトリングしてリリースされた「エドラダワー 10年 アンチルフィルタード 2004 シグナトリー」もかなり入手するのが困難な商品と言えるでしょう。
「アンチルフィルタード・コレクション」はシグナトリー社が冷却ろ過をせずに、アルコール度数が46度になるように加水してボトリングするシリーズです。
2004年にエドラダワー蒸溜所で蒸溜された「エドラダワー10年」を冷却ろ過しない製法のノンチルフィルターで瓶詰めすることによって、クリーミーでコクのアルコール度数濃いめのしっかりとした味わいに仕上がりました。
このしっかりとした酒質が、シグナトリー社のアンチルフィルタード・コレクションが人気となっている理由です。
その中でも特にオフィシャルボトル感の強いエドラダワーは、希少価値の高いボトルを数多く世に輩出してきたシグナトリー社ならではのボトラーズリリース商品と言っても過言ではありません。

■エドラダワーの個性を大切にしたウイスキー

「エドラダワー 10年 アンチルフィルタード 2004 シグナトリー」を蒸溜したエドラダワー蒸溜所は、スコットランドの南ハイランドに分類されるスコッチ・ウイスキーです。
ハイランドはスコットランドの北部にあるスコッチ・ウイスキーの産地で、蒸溜所がひしめき合うスぺイサイド地区もハイランドにあります。
ハイランドそのものには蒸溜所が40ほどあり、あまりに土地が広大なことから東ハイランドと西ハイランド、北ハイランドと南ハイランドに分類しているほどです。
スぺイサイドだけが単独で分けられているのは、スぺイ川周辺を中心に大変多くの蒸溜所が建ち並んでいることによります。
スぺイサイドだけでも50を超える蒸溜所があり、さらに7～8つの地区に分かれているのが特徴です。
そのためハイランド全域で考えると100ほども蒸溜所があることになりますが、ハイランドとスぺイサイドともに繊細な香りと優雅な味わいのウイスキーという点では共通していると言えます。
そんなハイランド産ウイスキーの中で、「エドラダワー 10年 アンチルフィルタード 2004 シグナトリー」はエドラダワー蒸溜所の個性であるやや濃いめの味わいが魅力です。
ボトラーのシグナトリー社はエドラダワーの個性を損なうことなくボトリングしたことで、ハイランドらしさにエドラダワーらしさを伴ったウイスキーにとなりました。
特に濃厚で甘口の口当たりにはしっかりとしたシェリーが感じられ、フィニッシュに近づくにつれてプルーンやぶどうの皮のようなタンニンが顔を出します。
濃厚でコクがあることから長い余韻が楽しめ、カラメリゼしたスイーツを思わせる甘い香りが心地良さを運んでくれる仕上がりです。

■エドラダワーを知るのに最適な一本

ハイランドにはスぺイサイドというあまりにも有名なスコッチ・ウイスキーの産地があるため、南ハイランドの小さな蒸溜所のエドラダワーが造るウイスキーはあまり知られていないかもしれません。
しかしスぺイサイドのリッチで華やかな味わいに濃いめのコクが加わったエドラダワーは、ウイスキーファンにはたまらない一本になること請け合いです。
特にノンチルフィルタードでボトリングした「エドラダワー 10年 アンチルフィルタード 2004 シグナトリー」なら、エドラダワーを飲んだことがない人がその魅力を知るのに最適な一本となるでしょう。