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シェリーバットで11年熟成のエドラダワーストレートフロムザカスク

■シェリーの魅力がいっぱい詰まった銘酒

「エドラダワー 11年 ストレートフロムザカスク シェリーバット」はスコットランドにあるエドラダワー蒸溜所が、シェリー酒の貯蔵に使っていた空き樽で熟成させた長期熟成モルトウイスキーです。
エドラダワーのラインナップの一つである「ストレート・フロム・ザ・カスク」の中の一本で、カスクストレングスにて仕上げていることからアルコール度数が59.2度と高めになっています。
スコッチ・ウイスキーでは熟成に新樽を使用することはほとんどなく、たいていはバーボン・ウイスキーを貯蔵したバーボン樽やシェリー酒を貯蔵したシェリー樽が用いられます。
その中でもシェリーカスクで熟成させたウイスキーは、シェリー酒独特の風味が醸し出されるとあって人気です。
シェリーバットは細長い形状をしている樽で、1樽で480リットルのウイスキーを貯蔵することができます。
ウイスキーの貯蔵・熟成によく使用されるパンチョンという樽と同じ内容量があり、230リットル入るホグスヘッドカスクよりも大きめの樽で11年間長期熟成させて仕上げました。
「エドラダワー 11年 ストレートフロムザカスク シェリーバット」の特徴は、ほかの樽で熟成させたエドラダワーよりも深い色合いをしているという点です。
これはシェリーバットを使用したときに起こるもので、ウイスキーに深い色味を持たせると同時に、シェリーの香味の付いた特徴的なシングルモルト・ウイスキーが出来上がります。
「エドラダワー 11年 ストレートフロムザカスク シェリーバット」は加水を一切行わない樽出しそのままのカスクストレングスで仕上げているため、ウイスキー本来の味わいが楽しめまるのが特徴です。
シェリーバット由来の風味が堪能できる、シェリー香味のウイスキーが好きな人も満足すること間違いなしの逸品と言えます。

■スコットランドで最も小さな蒸溜所

1825年に地元の農夫が創業したエドラダワー蒸溜所は、スコットランドの南ハイランド・パースシャーの高台に建っています。
蒸溜所の規模としてはスコットランドで最も小さく、ウイスキーの製造部門スタッフはわずか3人しかいません。
ウイスキーの蒸溜に欠かすことのできないポットスチルも、初溜基が1基と再溜基が1基あるだけです。
これはエドラダワー蒸溜所が創業した頃から変わらない規模で、しかも少人数での生産とあってエドラダワー蒸溜所では1週間に生産できる総量は250リットル入りホグスヘッド樽の14樽分と限られています。
これはスコットランドで造られるウイスキーの年間生産量のおよそ1/40で、年間生産量も96,600リットルほどです。
スコットランドのほかの蒸溜所ではエドラダワー蒸溜所の年間生産量のウイスキーを、1週間で造り上げます。
すなわちエドラダワーはほかの蒸溜所の1週間分を1年かけて生産している計算になり、グレンフィディック蒸溜所などは年間生産量10,000,000リットルというのですから、いかにエドラダワー蒸溜所が小さいかがわかるというものでしょう。

■風景に溶け込む美しい蒸溜所

ピトロッホリーの町から東に3kmほど行った場所にあるエドラダワー蒸溜所は、いかにもお酒の蒸溜所といった感じが見受けられません。
むしろスコットランドの風景に溶け込んだ絵画のように美しく、グレーの屋根に白い外壁、赤い大きな扉の建物は見学ツアーに訪れるウイスキー愛飲家に混じって、一般の観光客の観光スポットとして人気になっているほどです。
エレガントな味わいとシェリーの芳醇な香りを特徴とする「エドラダワー 11年 ストレートフロムザカスク シェリーバット」は、この小さな蒸溜所での丁寧な手作りによって生まれるウイスキーと言っても過言ではありません。
ちなみに近年日本で高い人気を集めているウイスキーに、株式会社ベンチャーウイスキーが生産する「イチローズモルト」をご存知の方も多いでしょう。
イチローズモルトを生産しているのはベンチャーウイスキーが有する秩父蒸溜所ですが、この秩父蒸溜所はエドラダワー蒸溜所をモチーフにしていることでも有名です。