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エドラダワー12年ストレートフロムザカスク・シャルドネの歴史的背景

■独特な香りや風味のあるエドラダワーの逸品

エドラダワー12年ストレートフロムザカスク・シャルドネは、エドラダワーの人気シリーズ「ストレート・フロム・ザ・カスク」の1銘柄になります。
エドラダワー蒸溜所には、「スコットランドで最も小さな蒸溜所」といったイメージが定着していて、独特の香りや風味に魅了されるウイスキー愛好家も少なくありません。
多くの人々から長年愛され続けている、エドラダワー蒸溜所の人気シリーズ「ストレート・フロム・ザ・カスク」には、どんな魅力があるのでしょうか。
蒸溜所の歴史とストレート・フロム・ザ・カスクの人気に迫るとともに、エドラダワー12年ストレートフロムザカスク・シャルドネの特徴を紹介します。

■「スコットランドで最も小さな蒸溜所」の誕生は1825年

エドラダワー蒸溜所は1825年、スコットランドハイランド地方にある町、ピトロッホリーに誕生しました。
農地の一部を拝借して建てられたという蒸溜所は、設立当初から小規模なものでした。
ピトロッホリーには、エドラダワー蒸溜所のように、農地を利用して建てられた蒸溜所がこれまで7つ存在し、現在稼働しているのは、エドラダワー蒸溜所のみです。
地元の農業協同組合によって長らく運営されてきたエドラダワー蒸溜所ですが、1933年にウィリアム・ホワイトリーがオーナーになることで、販路をアメリカにまで拡大しました。
ホワイトリーは当時マフィア界を牛耳っていた「暗黒街の首相」ことフランク・コステロとスコッチ・ウイスキーの販売契約を交わし、ウイスキーは飛ぶように売れたと言います。
ウイスキーブレンダーとしてトップクラスの腕を持つホワイトリーは、エドラダワーをベースとしたブランドを次々と発表。
「ハウスオブローズ」など、人気のウイスキーが誕生しました。
ホワイトリーが蒸溜所所有権を手放した後も、蒸溜所とマフィアの関係は続いていました。
ホワイトリーの後にオーナーとなったアーヴィン・レイムもコステロと取引をしていて、レイムが亡くなった後、マフィアが蒸溜所を所有していた時期もありました。
2002年、エディンバラのボトラーズ「シグナトリー社」が、エドラダワー蒸溜所をキャンベル社から買い取り、現在もオーナーとして経営を続けています。
エドラダワー蒸溜所は「スコットランドで最も小さな蒸溜所」とアピールされていますが、厳密に言うと、「法的に認められた蒸溜所の中で」ということになります。
スコットランドで一番小さな蒸溜所は、ロッホユー蒸溜所で、生産されるアルコール量は、エドラダワー蒸溜所よりも少ないとされているのです。
エドラダワー蒸溜所の生産量が、法律で規定されているギリギリの量なので、ロッホユー蒸溜所は、「密造蒸溜所」ということになります。
本来なら酒の製造は禁止されるところですが、ロッホユー蒸溜所は、「地域振興のため」という特別措置によって、製造が許されています。

■ストレート・フロム・ザ・カスクについて

ストレート・フロム・ザ・カスクは、シグナトリー社がシリーズ化している、人気のウイスキーです。
シグナトリー社は、シングルカスクを売りにしていますが、ストレート・フロム・ザ・カスクも例外に漏れません。
シェリー樽など一定期間熟成させた原酒から造られるウイスキーには熟成感が加わり、独自の風味に、一般の人から専門家まで、多くのファンを惹き付けています。
香りは濃厚で上品な甘さがあり、プラムやチョコレートのような、まろやかでコクのある風味がクセになります。

■エドラダワー12年ストレートフロムザカスク・シャルドネの特徴

エドラダワー12年ストレートフロムザカスク・シャルドネは、白ワイン樽で長期間熟成された、ストレート・フロム・ザ・カスクの1銘柄です。
一切加水されず、樽から出したモルトをそのままボトリングされています。
無着色ですので、自然の風味をそのまま楽しめるでしょう。
昔ながらの製法で手作りされた、エドラダワー12年ストレートフロムザカスク・シャルドネは、ストレート・フロム・ザ・カスクが持つ、フルストレングスの味わいを堪能できるウイスキーです。