お酒買取なら大阪のネオプライス

■ブルゴーニュの神様アンリ・ジャイエ氏
エマニュエル・ルジェ ヴォーヌ・ロマネは、エマニュエル・ルジェ氏が手がけたワインです。
エマニュエル・ルジェ氏は、ブルゴーニュの神様と呼ばれる醸造家、アンリ・ジャイエ氏の甥にあたる人物で、1985年にドメーヌを引き継いでいます。
本拠地はフラジェエシェゾー村で、アンリ・ジャイエ氏の哲学を色濃く受け継いだ彼は、畑への強いこだわりを持って仕事を行っています。
アンリ・ジャイエ氏は、ブドウは出来るだけ自然な方法で育てることの重要性や、年によってブドウの適切な収穫時期を見極めることの重要性をずっと説いていたそうです。
自然に育てるためには低収量を心がけることが大切で、高い樹齢と剪定が重要だと繰り返し話していたと言われます。
ルジェ氏が今も丁寧に樹を剪定し、教えを着実に実践しているからこそ、今のワインがあると言えるでしょう。

■1級畑クロ・パラントゥ
偉大なる1級畑クロ・パラントゥは、アンリ･ジャイエ氏がその功績を積んだ伝説的な畑です。
クロ･パラントゥの歴史は古く、地図を見る限り、1827年にはすでに今と同じ位置に名が記されています。
しかしながら、当時は2級扱いの畑でした。
今日のように注目されるような畑ではなく、そこにはアンリ･ジャイエ氏の並々ならぬ努力とセンスが感じられます。
クロ・パラントゥは所有者が次々と変遷していますが、1920年にはカミュゼ家やフェヴレイ家など、4人のオーナーが分割して所有していたという記録があります。
畑はサイズこそ今より少し大きい1.15haでしたが、何か注目されるようなものがあったわけではなく、第二次大戦が終わるまでは葡萄も植えられず、農作物を育てていました。
アンリ･ジャイエ氏は、そんな当時何の変哲もなかった畑に、1950年、テロワールのポテンシャルを見出します。
クロ・パラントゥを当時のオーナーたちから譲り受け、徐々に区画を拡大し、なんと20年の歳月をかけて0.7haを自分の所有とします。
これはクロ・パラントゥの約70%にあたりますが、現在のようにカミュゼ家が標高の高い区画を所有し、ジャイエ家がリシュブールに隣接する畑を所有する形になったのは1970年です。
1978年ヴィテージまで単体としてリリースされることはなかったそうですが、それまでの間もアンリ･ジャイエ氏は畑全体を管理し、村名のヴォーヌ・ロマネとしてワインを販売していたようです。
1978年から1984年までの間、アンリ･ジャイエ氏がクロ・パラントゥで生産したワインは、年間3000～4000本ほどだと言われています。

■エマニュエル・ルジェ氏のラベル
エマニュエル・ルジェ氏が自らのラベルでリリースを初めたのは1985年です。
ワイン造りを学び始めたのは1976年、徐々にドメーヌを引き継ぎ、自身のファーストヴィンテージにたどり着きました。
1996年にアンリ･ジャイエ氏が引退し、2001年まではごくごく少量だけ、ワインを造り続けていました。
エマニュエル・ルジェ氏はそんな偉大な叔父からワイン造りを学び、今も叔父の教えを尊重して最高品質のワインを作っています。
その味わいは非常に繊細で、まさにアーティスティックと評される仕上がりです。
葡萄を出来るだけ自然な方法で育てること、収穫は早すぎても遅すぎてもいけないので、適切な時期を見極めて全て手摘みで行うことを守り続けています。
アンリ･ジャイエ氏が惜しまれながらこの世を去ったのが2006年、今もまだ、彼が作った最高のブルゴーニュワインは最高市場価格で取引されています。
でも、神と言われた彼のワイン作りの全ては、甥であるエマニュエル・ルジェ氏にしっかりと受け継がれ、今なお続けられていることは間違いありません。

■エマニュエル・ルジェ ヴォーヌ・ロマネ2009年
脈々と受け継がれて来たワイン造りの真髄が実感できるのが、エマニュエル・ルジェ ヴォーヌ・ロマネ2009年です。
2009年は誰もが知る奇跡の当たり年ですが、この年のヴォーヌ・ロマネは叔父の教えを忠実に守ったエマニュエル・ルジェ氏が最高の結果を残しています。
強く複雑な芳醇、官能的で華やかな余韻は、うっとりする極上の時間を与えてくれるでしょう。
ピノノアールならではの色合いも最高で、アロマを存分に堪能できる洗練された高級ワインに仕上がっています。