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「サントリー・ザ・エッセンス・シングルグレーンウイスキー白州蒸溜所ライタイプ」の歴史


■白州蒸溜所の歴史

サントリー・ザ・エッセンス・シングルグレーンウイスキー白州蒸溜所ライタイプ（以下、ライタイプ）は、サントリーが生み出したシングルグレーンウイスキーです。
1923年に設立以来、常に新しい試みに挑戦するサントリーですが、ライタイプのボトルデザインと味わいからは、飽くなき探究心が窺えます。
ライタイプは、サントリーが所有する白州（はくしゅう）蒸溜所から誕生しました。
2018年に数量限定でリリースされると人気に火が付き、シリーズ化されるほど好評を得ています。
白州蒸溜所（別名：白州サントリーディスティラリー）は山梨県北杜市白州町にあるサントリーの蒸溜所で、1973年に設立されました。
サントリーは白州蒸溜所以前に、山崎蒸溜所（大阪府三島郡島本町）を設立しており、白州蒸溜所は、2番目の蒸溜所となります。
敷地内にはウイスキー蒸溜所のほか、「サントリー天然水南アルプス」のボトリング工場もあります。
白秋蒸溜所発のウイスキーでよく知られているのは、シングルモルト・ウイスキーの「白州」シリーズです。
これまで「白州10年」「白州12年」「白州18年」「白州25年」を世に送り出してきました。
白秋蒸溜所は、2010年に連続式蒸溜機（別名：パテントスチル、コラムスチル）を導入します。
連続式蒸溜機は、単式蒸溜と異なり、連続して蒸溜することで、多彩な原酒造りを可能にしました。
ライタイプは、この連続式蒸溜機で造られた初めてのシングルグレーンウイスキーです。
■ライタイプは3種類のうちの一本

サントリーは、2018年2月27日に、「THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY（ザ・エッセンス・オブ・サントリー ウイスキー）」第1弾を発売しました。
さまざまな種類のウイスキーを製造しているサントリーは、原酒の造り分けをしていますが、「THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY」は、そこから生まれる奥深い味を生かしたウイスキーです。
発売されたウイスキーは3種類で、そのうちの一本が白州蒸溜所のライタイプとなります。
ライタイプのほかに発売されたのは、山崎蒸溜所で製造された「ピーテッドモルト」と、知多蒸溜所の「ワイン樽4年後熟」です。
それぞれのボトルラベルには、ウイスキーの味わいを表現した文字が墨アートで描かれています。
白州蒸溜所のライタイプにあてられた文字は「遊」です。
「遊」には、気持ちの赴くまま楽しむというような意味がありますが、楽しいお酒になるような風味を連想させます。

■ライタイプの特徴

ライタイプの原料は麦芽・トウモロコシ・ライ麦で、それぞれの素材の特徴を引き出すため、グレーンウイスキーより低いアルコール度数で蒸溜しています。
連続式蒸溜機によって多様な原酒を組み合わせ、バラエティ豊かな味と香りを実現しました。
熟成に使用している新樽は、内面を強く焦がしたバーボンバレルで、4年間寝かせることで、香りと風味に深みを持たせているのです。
ライタイプを口に含むと、ライ麦特有のフローラルやハーブな香りと、華やかな味が口の中に広がります。
ライ麦の風味はしばらく続き、スパイシーな余韻とともに後味を引き立てます。
余韻はそれほど長くなく、あっさりとしています。
ライタイプのアルコール度数は57度で、ストレートで飲むのがおすすめです。
ライタイプは、連続式蒸溜機を導入し、新しいウイスキー造りの試みから誕生しました。
ライタイプを含む「THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY（ザ・エッセンス・オブ・サントリー ウイスキー）」はシリーズ化され、順調に新製品をリリースしていますが、サントリーの試みは多くの人の心を証拠と掴んでいる証と考えて良いでしょう。
多彩な原酒を組み合わせることによって誕生した、ライタイプの味わいを1度体験してみてはいかがでしょうか。
ウイスキーの新たな魅力を発見するかもしれません。