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「ザ・エッセンスシングルモルトウイスキー山崎蒸溜所モンティージャワインカスク」の歴史


■山崎蒸溜所の歴史と新感覚のウイスキー

「サントリー ザ・エッセンス シングルモルトウイスキー 山崎蒸溜所 モンティージャワインカスク」（以下、モンティージャワインカスク）は、サントリーが所有する山崎蒸溜所で製造された、シングルモルトウイスキーです。
日本初のジャパニーズウイスキーが誕生した山崎蒸溜所ですが、そこで誕生したモンティージャワインカスクは、新感覚のウイスキーとしてウイスキーファンから高い関心が寄せられています。
山崎蒸溜所は、サントリーが所有する蒸溜所で、大阪府三島郡島本町にあります。
サントリーが創業したのは1923年で、山崎蒸溜所は設立当初から存在する、歴史のある蒸溜所です。
蒸溜所のある地域は当時山崎と呼ばれていて、それが名前の由来となっています。
サントリー創業者の鳥井信治郎が山崎を選んだ理由は、良質の水に恵まれていることと、工場見学で多くの人が訪れやすい立地条件にあることといわれています。
鳥井は、スコットランドでウイスキー製造について経験を積んだ竹鶴政孝を山崎蒸溜所の所長に迎え、1929年に日本初のジャパニーズウイスキー「白札」を世に送り出しました。
その後も数々のウイスキーを造り続け、1984年にはシングルモルトウイスキー「山崎」の販売がスタートします。
山崎はまたたく間に人気を博し、これまで数々の賞を受賞、販売終了やラインナップ以外の商品も含めると、発売開始から20種類以上もの「山崎」が誕生しました。

■「THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY」の誕生

「THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY（ザ・エッセンス・オブ・サントリー ウイスキー）」は、サントリーの多彩な原酒を組み合わせて造られた、新感覚のウイスキーシリーズです。
2018年に「THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY（ザ・エッセンス・オブ・サントリー ウイスキー）」の第1弾として数量限定販売されたのは、「ザ・エッセンス・シングルモルトウイスキー 山崎蒸溜所ピーテッドモルト」「ザ・エッセンス・シングルグレーンウイスキー 白州蒸溜所 ライタイプ」の3種類となります。
ザ・エッセンス・オブ・サントリー ウイスキーは好評を博し、2019年2月26日には第2弾が数量限定で発売となりました。
第2弾も3種類のウイスキーが発売されましたが、3本とも山崎蒸溜所によるウイスキーで、その中の一本が「モンティージャワインカスク」です。
「モンティージャワインカスク」とともに発売されたのは、「スパニッシュオーク」と「リフィルシェリーカスク」で、スパニッシュオーク樽と多彩な原酒をブレンドして造られた風味を楽しめるシリーズとなっています。
どのボトルのラベルにも「情」という文字が墨アートで描かれていて、ラベルの色がそれぞれ異なります。
モンティージャワインカスクには、鮮やかなオレンジ色が使われています。

■モンティージャワインカスクの特徴

「モンティージャワイン」とは、スペイン南部にあるモンティージャ・モリレス地区で造られる酒精強化ワインのことで、熟成にスパニッシュオーク樽を使用しています。
「モンティージャワインカスク」は、ブレンダーによってセレクトされた原酒を組み合わせ、それを酒精強化ワインの熟成に使われたスパニッシュオーク樽に入れ、9年間熟成させて造られます。
「モンティージャワインカスク」のアルコール度数は55度で、黒糖をはじめ、ドライフルーツやメープルシロップといった濃厚な甘い香りが特徴です。
口に含むと、ねっとりと舌にまとわりつくような感覚に包まれ、酸味・苦味・甘味が複雑に絡み合い、独自の味覚の世界を堪能できるでしょう。
複雑な香りと風味が余韻に残り、多彩な原酒の組み合わせによって誕生した味わいが楽しめます。
ストレートがおすすめですが、水を加えるとややフローラルな味わいになります。
山崎蒸溜所で製造されるモンティージャワインカスクは、熟成する樽の特徴を引き出し、多彩な原酒を組み合わせるという、サントリーの試みが形となったウイスキーです。
ほかのウイスキーと比べながら、「モンティージャワインカスク」の個性的な味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。