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バーボンの始祖の名前にちなんで名付けられたエヴァン・ウィリアムス 12年

■エヴァン・ウィリアムス 12年はどんなお酒？

エヴァン・ウィリアムス 12年は、アメリカのケンタッキー州生まれのバーボン・ウイスキーです。
ボトルには、赤い色のラベルが張られており、遠くからでも目を引くような存在感を放っています。
そんなインパクトの強いラベルと同様に、味に関してもパンチが効いているのが、エヴァン・ウィリアムス 12年の特徴です。
アルコール度数が50.5％とほかのバーボン・ウイスキーよりも、やや高めとなっており、飲みごたえのある味となっています。
ただ、アルコール度数が高い割には、刺激は控えめです。
とてもまろやかな口当たりで、カラメルやバニラを連想させるとても飲みやすい味となっています。
また、エヴァン・ウィリアムス 12年は、香りが良いのも特徴です。
フレッシュなフルーツ、バニラ、黒糖などの甘い香りの中に、爽やかな樽香がまざりあい、独特の芳醇さを醸し出しています。
クセ、臭みなどもあまり感じませんので、バーボン・ウイスキー初心者でも飲みやすいことでしょう。

■エヴァン・ウィリアムスの名前の由来について

エヴァン・ウィリアムスというウイスキーブランドの名称は、バーボンの始祖と呼ばれた「エヴァン・ウィリアムス」の名前からちなんで名付けられました。
エヴァン・ウィリアムスは、アメリカで最初にトウモロコシを原料としたバーボン・ウイスキーを製造したと言われている人物です。
エヴァン・ウィリアムスが、バーボン・ウイスキー造りをスタートさせたのは、1783年頃です。
彼はケンタッキー州ルイヴィルで、ライムストーンから湧き出している水を発見します。
そして、そのライムストーンウォーターを利用して、トウモロコシを原料に使用したバーボン・ウイスキー造りに成功したと言われています。
バーボンの始祖というと、エライジャクレイグ牧師が有名ですが、実はエヴァン・ウィリアムスの方が先にバーボン・ウイスキー造りを行っていたのです。

■エヴァン・ウィリアムスの歴史

エヴァン・ウィリアムス 12年を製造しているのは、ヘヴンヒル蒸溜所です。
ヘヴンヒル蒸溜所は、ケンタッキー州では2番目に古い街と言われているバーズタウン内にあります。
設立時期は、1889年で100年以上の長い歴史を持つ蒸溜所です。
ヘヴンヒル蒸溜所で製造されているバーボン・ウイスキーは、トウモロコシを多く使用しているのが特徴で、原料の78％となっています。
そのような製法が独特の味わいを生み出し、エヴァン・ウィリアムス以外にも、ジョンハミルトン、エライジャクレイグ、オールドフィッツジェラルドなど、世界中のバーボン・ウイスキーに愛される銘柄を造り出したのです。
しかし、1996年に火災が発生してしまい、ヘヴンヒル蒸溜所は消失してしまうのです。
その後、1999年にバーンハイム蒸溜所を買収することとなり、そこで再びウイスキーの蒸溜が再開されることになりました。

■エヴァン・ウィリアムス 12年は旧ボトルと新ボトルがある

このような歴史があることから、エヴァン・ウィリアムス 12年は、旧ボトルと新ボトルの2種類が存在しています。
旧ボトルは1996年に火災で焼失する前のヘヴンヒル蒸溜所のもの、新ボトルはバーンハイム蒸溜所で蒸溜されたものとなっています。
旧ボトルと新ボトルの飲み比べを楽しめるのも、エヴァン・ウィリアムス 12年の魅力といえるかもしれません。

■世界第2位となっているエヴァン・ウィリアムス

ちなみに、エヴァン・ウィリアムスは、今ではアメリカ国内だけでなく、世界各地で大人気のバーボン・ウイスキーブランドへと成長しました。
売上は、全米では1位2位を争うほどの勢いがあり、圧倒的な販売数を誇ります。
日本国内にもエヴァン・ウィリアムスのファンは非常に多く、このエヴァン・ウィリアムス 12年に関しても、バーボン・ウイスキーたちを魅了する味として、高い支持を得ています。