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日本向けに造られた23年熟成のまさにプレミアムな逸品エヴァン・ウィリアムス23年

■ヘヴンヒル蒸溜所の歴史

ヘヴンヒル蒸溜所は、1935年にケンタッキー州で2番目に古い街と言われるバーズタウンに設立されたバーボンウイスキーの蒸溜所です。
ジョセフ・L・ビーム氏とケンタッキー州で蒸溜家一族として名を馳せたシャビラ家を中心に設立されました。
この分野では2番目に大きなブランドとして知られています。
ヘヴンヒル蒸溜所は、ケンタッキー州にある蒸溜所の中でも最も多くの銘柄を生み出している蒸溜所であり、今ではなんと200以上にもなるバーボンウイスキーを生産しているほどです。
1996年にはバーズダウン地区の蒸溜施設が火災でほぼ焼失してしまいました。
9万バレルのバーボンが倉庫から流れて引火したことで火の川が流れるほどの火災でした。
これにより1999年、ルイヴィル地区のバーンハイム蒸溜所を買収して改装し、バーンハイム蒸溜所で操業を再開しています。
ヘヴンヒルはまさに天国の丘という意味を持ちますが、これは最初の蒸溜所の元の土地の持ち主である農場主がWilliam Heavenという名の方だったということもあり、ヘヴンさんの丘と名付けられたと言われています。
ただ初めは1単語で名が付けられていたのですが、印刷ミスにより偶然Heaven Hillと2単語の蒸溜所名になったという経緯があるのです。
また、こちらのヘヴンヒル蒸溜所で生産されるほとんどの製品は、トウモロコシを原料としているのが特徴であり、2度の発酵と蒸溜を行うサワーマッシュ方式で製造されています。
サワーマッシュ方式とは、前回蒸溜の際に生じた蒸溜残液の上澄みを新しく糖化させようとするコーンなどの仕込み水におよそ25％加える方法が採られます。
これによって糖化条件が良くなって酵母の栄養が補給され、バーボンの香味をより増長させることができると言われているのです。
ヘヴンヒル蒸溜所だけでなくほかの蒸溜所でも採用されている方式の一つとなっています。

■ヘヴンヒル蒸溜所で製造される1ブランド・エヴァン・ウィリアムスについて

ヘヴンヒル蒸溜所で造られている銘柄のうちの一つが、エヴァン・ウィリアムスであり、世界第4位の販売量を誇っている有名なバーボンウイスキーであり、ケンタッキー州のストレートバーボンウイスキーとしては第二位の人気を誇るブランドです。
3年連続でウイスキー・オブ・ザ・イヤーに輝くなど世界的にも評価の高いバーボンでもあります。
このエヴァン・ウィリアムスという名前は、バーボンを世界で初めて造った人物から取ったと言われているのです。
バーボンといえば「バーボンの父」として知られるエライジャクレイグ牧師よりも早くバーボンを造った人物で、エライジャクレイグ牧師に対抗して「バーボンの始祖」と呼ばれています。
エヴァン・ウィリアムスはほかのバーボンに比べて50％前後のアルコールと比較的高いのが特徴です。
ただ、その度数を感じさせないほど甘くまろやかであり飲みやすいバーボンです。
香りやオレンジやグレープフルーツのような柑橘系に、後から焦がしたホワイトオーク樽の熟成を感じられるスッキリした味わいが魅力です。

■エヴァン・ウィリアムス23年

バーボンというと一般的に熟成が新樽で行われ、気候などによって熟成のピークは長くても15年程度と言われています。
しかしこちらのエヴァン・ウィリアムス23年は、その名の通り23年まで熟成させたというバーボンではまさに類を見ない珍しい長期熟成品です。
オーキーな香りと溶剤感、タンニンの味わいが広がると同時に熟成の香りが漂います。
艶やかなフローラルさ、そしてキャラメルも感じられ、味わいは濃厚です。
かといってフィニッシュはしつこすぎず豊かな味わいが残ります。
アルコール度数は53.5％です。
エヴァン・ウィリアムスの中の最高級品であり、日本向けに造られた非常に貴重なバーボンですので、日本人ならぜひ口にしてみたいプレミアムな逸品となっています。