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エヴァン・ウィリアムス・シングルバレルの歴史的背景

■世界的に認められている

エヴァン・ウィリアムス・シングルバレルは、アメリカケンタッキー州のバーボンウイスキーブランドである、エヴァン・ウィリアムスの銘柄の一つです。
人気・実力ともに世界的に認められているエヴァン・ウィリアムスは歴史が古く、老舗のウイスキーブランドに分類されます。
今回は、バーボンウイスキー業界に強い影響力を持つ、エヴァン・ウィリアムスの歴史とともに、エヴァン・ウィリアムス・シングルバレルの歴史についてご紹介します。

■エヴァン・ウィリアムスとヘヴンヒル蒸溜所

エヴァン・ウィリアムスの歴史は、ブランドの名前となっている、エヴァン・ウィリアムスの時代にさかのぼります。
エヴァン・ウィリアムスは、ケンタッキー州で、1783年、湧き水とトウモロコシを原料に、現在のバーボンウイスキーの原型を造ったと言われる人物です。
バーボンの製造者として有名な人といえば、エライジャクレイグ牧師ですが、バーボンを造ったのはエヴァンスの方が早いと言われています。
エヴァン・ウィリアムスは長年にわたり、多くの人たちから愛され続けているブランドで、2019年には販売量が世界第2位になりました。
これまで数多くの銘柄を世に送り出してきてエヴァン・ウィリアムスですが、その多くは高く評価され、バーボン初級者から愛飲家まで、幅広い層でファンを増やしています。
エヴァン・ウィリアムスを語るのに欠かせないのが、蒸溜所の存在です。
エヴァン・ウィリアムスは、かつてヘヴンヒル蒸溜所で製造されていました。
ヘヴンヒル蒸溜所は1934年（1935年という説もあります）に、ケンタッキー州バーズタウンに建設されました。
名前の由来は建物が建てられた農場の持ち主であるウィリアム･ヘヴンヒルに由来します。
ヘヴンヒル蒸溜所は規模の大きな蒸溜所で、200種類にのぼるウイスキーを製造していました。
ところが1996年、落雷によって発生した火災で建物を焼失。
炎は蒸溜所から流れ出たバーボンに引火し、それが川のように見えたと言います。

■ヘヴンヒル・バーンハイム蒸溜所での製造

ヘヴンヒル蒸溜所での製造が困難となりまりたが、その後バーンハイム蒸溜所を買収し、「ヘヴンヒル・バーンハイム蒸溜所」として、再び製造をはじめました。
主力の「ヘヴンヒル」をはじめ、「エライジャクレイグ」や「エヴァン・ウィリアムス」など豊富なラインナップのウイスキーを製造しています。
ヘヴンヒルのバーボンの製造は、トウモロコシなど厳選された原料が使用されています。
また、原料の醗酵から蒸溜、ボトリングまで独自の技術で製造されているため、オリジナルなバーボンを安定して提供し続けることを実現しました。
特に注目すべきは「サワーマッシュ」と呼ばれる製法で、蒸溜した原料を醗酵させる際に行います。
原料にもろみと酵母を少量加えると、ゆっくりと醗酵が進み、もろみの酸味が増すのです。
サワーマッシュ製法で造られた醗酵液は香りが高くなり、バーボンウイスキーの風味をアップさせます。
チャコールフィルターを使ってろ過された原酒は、アメリカン・ホワイトオーク樽に入れられて、一定期間熟成されます。

■エヴァン・ウィリアムス・シングルバレルの特徴

エヴァン・ウィリアムス・シングルバレルは、アルコール度数43.3度のバーボンウイスキーです。
エヴァン・ウィリアムスの中でも数量限定で販売されている銘柄で、ウイスキー・ジャーナル誌の「ウイスキー・オブ・ザ・イヤー」に、3年連続受賞するなど、品質の高さは専門家にも評されています。
焦げたウッドの香ばしさとダークキャラメルの甘い香りが心地良く漂う、香り豊かなウイスキーです。
味はリンゴやオレンジなどのフルーティーさに加えて、適度にスパイシーさが効いています。
奥行きの深い味わいが余韻として長く残ります。
エヴァン・ウィリアムス・シングルバレルは、一つの樽で熟成された原酒を使っていますので、その樽によって造られた、独特の風味が楽しめるでしょう。
複数の原酒を混ぜ合わせて仕上げられたウイスキーにはない、オリジナルの味を味わえます。

■こだわりの見えるエヴァン・ウィリアムス・シングルバレルを楽しみましょう

エヴァン・ウィリアムス・シングルバレルは、樽詰めした日付を記載するなど、一本一本にこだわりが見えています。
エヴァン・ウィリアムスの技術や情熱が詰まったエヴァン・ウィリアムス・シングルバレルを、味わってみてはいかがでしょうか。