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グレンフィディックの代表的なボトル「グレンフィディック12年スペシャルリザーブ」


■グレンフィディックとは

グレンフィディックは、シングルモルトを代表する銘柄の一つとして知られており、ゲール語で鹿の谷という意味を持っています。
ボトルには鹿のモチーフがラベルに描かれています。
鹿の谷は、険しい渓谷であるこの土地で家族が力を合わせ創業させたという思い、モルトウィスキーを生み出した自然の恵みへの感謝の思いを忘れないようにという気持ちが込められており、今も昔も変わらず引き継いでいます。
グレンフィディックは全体的に爽やかな口当たりとリーズナブルな料金設定から手に入りやすいことで日本のみならず世界で愛されています。
1960年代というとモルトウィスキー、グレーンウィスキーをブレンドしたブレンデッドウィスキーが主流だったのですが、この当時からシングルモルトを開発しは発売されたことで注目を浴びています。

■グレンフィディック蒸溜所について

グレンフィディック蒸溜所は、スコットランドのスペイサイド、ダフタンにある家族経営で知られる独立系企業ウィリアム・グラント＆サンズ社に所有され、製造されている蒸溜所です。
1887年にウィリアム・グラントによって、自身の9人の子どもたちと1人の石工職人の協力を得て創業されました。
このダフタンと呼ばれる街は非常に多くの蒸溜所が集まるエリアで、現在蒸溜を実施している蒸溜所は6ヶ所にも及びます。
このダフタンの町中で創業される6つの蒸溜所のうち半分がウィリアム・グラント＆サンズ社、残り3ヶ所がディアジオ社が所有しています。
この中でもグレンフィディック蒸溜所は、知名度の高さ、生産規模、見学者数のいずれも大きくなっています。
グレンフィディック蒸溜所は、創業当初から「鹿の谷で最高の一杯」を造り、家族の助けを得ながら経営されてきた創業者の意志を受け継ぎ、家族経営をいまだに続けられています。
仕込み水に使われているのは、創業当時から今も変わらないロビーデューの泉の湧き水を使用しています。
また、グレンフィディックの樽は、アメリカンオークとヨーロピアンシェリー樽の中で最低でも12年間熟成させて造られるというこだわりがあります。
さらに、そののち、第6代モルトマスターであるブライアン・キンズマンによって設計されたオーク樽の中へヴァッティングし、9ヶ月程度後熟するというこだわり深いシングルモルトです。

■「グレンフィディック12年スペシャルリザーブ」

グレンフィディック12年スペシャルリザーブは2020年3月に発売されたシングルモルトウィスキーです。
伝統的な製造公的で12年以上の年月をかけて熟成させたモルト原酒のみで製造したものです。
ロビー・デューの泉やスペイサイドで厳選された大麦、そしてハイランド地方の澄んだ空気と小型の蒸溜釜で、さらにアメリカンオークとヨーロピアンシェリーの樽で最低12年以上寝かせて熟成させた逸品です。
洋梨やレモンのようなフルーティさとバニラを思わせる甘味がほど良く香ります。
また、バタースコッチやクリームの甘くフルーティな味わいとかすかにオークが残ります。
フィニッシュは繊細で軽やかな口当たりで、モルト初心者にもおすすめの一本となっています。
グレンフィディックの12年はグレンフィディックの中でも代表的なボトルとしても知られています。
グレンフィディック12年には、通常のグレンフィディック12年とスペシャルリザーブの2つがあります。
しかし、その2銘柄はサントリーが正規代理店として輸入販売しているかどうかの違いだけであって同じボトルです。
フルーティですっきりとした口当たりのため、バーボンなどのようなクセのある味わいのウィスキーが好きなモルト愛好家よりも、どちらかというと初心者やウィスキーが少し苦手といった方におすすめのボトルといえるでしょう。
初心者の方であればソーダ水などで割ることで口当たりがさらに柔らかくなって飲みやすくなります。
色は非常に淡い金色をしており、アルコール度数は40度です。